Kotozna×福岡市博物館 無料の多言語解説サービス開始
2019年4月11日(木) 配信
Kotozna (ことつな、東京都港区)と、福岡市博物館(福岡市早良区)はこのほど、インバウンド観光振興のための多言語翻訳サービス「Kotozna Camera」の機能を使ったQRコードを個人のスマートフォンで読み込むことで、無料の多言語音声解説が受けられるサービスを始めた。
このサービスは、同館の外国人来館者数が、2018年度に1万人を超えるなど、近年外国人来館者数が急増するなか、2018年に特別展での導入を経て常設展で本格導入される。
同館では、これまで日英中韓の4カ国語対応の音声ガイド機を35台設置し、博物館の展示の魅力を最大化するために不可欠な音声ガイドのサービスを有料にて提供していたが、台数に限りがあり団体客が利用できなかった。他人が使ったイヤホンは外国人に好まれないなどの課題もあった。
一方、多言語翻訳サービス「Kotozna Camera」を開発するKotoznaは、あらゆる場面で“言葉の壁”を解決するため、多言語翻訳サービス機能を流用し課題に合わせた開発を行なっている。今回、福岡市博物館の課題の1つである、音声ガイドサービスについてKotozna機能を流用し、来館者のニーズに応える専用機不要の個人のスマホを使った多言語音声ガイドサービスが実現した。聴覚障害者向けにテキスト原稿による多言語解説にも対応しており、国内外問わず多くの来館者が利用できる。
□サービス概要
利用の方法
1)同館にて掲示されるQRコードを個人のスマホで読み取る
2)スマホに表示されたURLをクリックすると、スマホの設定言語による音声ガイド、またはテキスト解説が利用できる
※対応8言語・・・日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、タイ語、ベトナム語
□「Kotozna Camera」について
Kotoznaが2017年2月にサービスを開始した、無料の多言語翻訳対応アプリ。翻訳が必要な日本語情報の写真を送信するだけで多言語翻訳されるQRコードが発行される。2019年2月時点で、全国で約3250施設に導入されている。
訪日観光客は、アプリをダウンロードする必要はなく、そのQRコードを自身のスマートフォンで読み込むと翻訳された情報を読むことができる。対応言語は、英語、中国語、(繁体字、簡体字)、韓国語、フランス語、スペイン語、タイ語、ベトナム語。