鈴木体制が始動へ、「より良い形を次代へ」 20年は旅館甲子園と全国大会を同時開催へ(全旅連青年部)
2019年4月19日(金) 配信
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(西村総一郎部長、1255部員)は4月18日(木)に東京都内で、「2019年度第51回定時総会」を開いた。2年間の西村体制が終了し、鈴木治彦氏(岡山県・名泉鍵湯 奥津荘社長)の新体制がスタートした。スローガンは「『Challenge for the future』~より良いかたちを次世代へ~」を掲げた。鈴木新部長は「新元号が令和になり、青年部は50年の周年を迎える。任期中にはラグビーワールドカップや東京オリンピックなど、イベントが数多くある。しっかり着実に取り組み、次につなげられるようにしたい」と意気込みを語った。2020年10月には、第5回旅館甲子園と全国大会を東京で同時に開くと発表した。鈴木部長は「広く一般の方にも旅館の魅力を発信し、雇用創出につなげたい」と説明した。業界関係者が多い従来の「国際ホテルレストランショー」の枠を超えたい狙いもある。
西村前部長は「日本は人口減少社会を迎え、国内需要が減少する。オリンピックなどで訪日客に『日本のおもてなし』を素晴らしいと思ってもらう必要がある。鈴木体制は現体制を引き継ぎ、ますます活発になると思っている」と期待を語った。
来賓の第3代青年部長の小田禎彦氏は「青年部の力を合わせて日本を活性化させてほしい」とエールを送った。
鈴木部長の新体制は重点事業として3つの柱を設けた。「雇用の安定と確保」、「旅行離れが進む若年層への旅の魅力発信事業」、「現代のさまざまな環境にマッチした全国大会の実施」で、とくに「雇用の安定と確保」は、喫緊の課題として取り組む。業界の労働環境改善に取り組み、人材流出を防止を目指す。
総会後は第1回県部長サミットを実施した。観光庁観光産業課の鈴木貴典課長と出入国管理庁在留管理課の伊藤純史調整官、第21代青年部長の山口敦史氏が、「特定技能の在留資格に係る制度」の概要とポイントについて講演した。