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TUMOCA、忘れ物サービスでヴァインホテルと提携 スタッフの負担を軽減目指す

2019年4月23日
編集部:平綿 裕一

2019年4月23日(火) 配信

増え続ける外国人旅行者に伴い、忘れ物も増加している

 外国人旅行者の忘れもの対応事業を行うTUMOCA Express(運営=オー・エス・エス)はこのほど、ヴィアインホテルチェーンと提携した。同社は忘れ物を送付できるかの確認から申告、梱包、料金決済、配送までトータルで行う。すでに全国でホテル約10万室にサービスを導入している。同ホテルではこれまでスタッフが忘れ物配送の手配をしていたが、今回の提携により配送業務の負担を軽減したい考え。

 同ホテルは東京や大阪、京都など人気観光エリアに展開している。6月には九州エリア初の「ヴァイン博多口駅前」が開業予定で、外国人旅行者のさらなる利用が見込まれる。これらを踏まえ、「忘れ物を海外まで送ってほしい」という要望に応えるため、導入に踏み切った。

 他方で、外国人旅行者の忘れ物は、海外配送だけが問題ではない。

 「外国人観光客から国内の住所に忘れ物を送ってほしいと頼まれるが、着払いを受け付けていない施設が多い」――。このような声を同社はホテルからよく聞くようになったという。

 外国人観光客は日本の住所を持っていないため、翌日の宿泊ホテルなどに配送を依頼することは多々ある。ただこれらの施設は原則、着払いで荷物の受け取りをしていない。

 最悪の場合、荷物を送っても受け取りを拒否され、宅配業者から往復分の運賃を請求されることもあるという。

 今後さらに増え続ける見通しの外国人旅行者。受入環境整備が急ピッチで進むなか、現場レベルでの課題はまだまだありそうだ。

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