豪華な内装が自慢の女王陛下の船 新型海賊船「クイーン芦ノ湖」が就航
2019年4月24日(水) 配信
箱根観光船(岡本裕之社長、神奈川県小田原市)は4月25日(木)、新型海賊船「クイーン芦ノ湖」の運航を箱根・芦ノ湖で開始する。コンセプトは、「心ときめくクルーズ」。国内を走る多くの観光列車を手掛ける水戸岡鋭治氏が「女王陛下の船」をイメージしてデザインした。
「クイーン芦ノ湖」の船体は湖面に映える上品な金色を基調とし、船首には女神像を配した。内装は、箱根寄木細工をモチーフとした床材や、大川組子を装飾に取り入れたほか、さまざまな色や模様を施した5種類のイスを用意。九州旅客鉄道(JR九州)のクルーズトレイン「ななつ星in九州」を手掛けた職人も内装づくりに参加している。豪華な内装に合わせ、船内サービスも変更。生ビールや国産ワイン、こだわりのコーヒーなどを船内ショップにそろえている。
船内には、特別船室の女王陛下のイスや、1人用見晴らし台などインスタ映えスポットも多数用意した。なかでも関係者がホテルや旅客船でもなかなか見ることができないと説明する階段部分は、降りた先に組子細工をみせるなどさまざまな装飾を配しているおすすめスポットだ。
4月23日(火)、芦ノ湖で試乗会が行われた。岡本社長は、「家具や調度品など目に入るものすべてに拘っている。お客様には、乗船するたびに、新たな感動や驚きを味わってもらえると思う」と新船を評価。「箱根全体の盛り上げや、日本人観光客の誘客につなげる」と力をこめた。
デザインを担当した水戸岡氏は、「楽しさと心地良さ、高級感を追求した船。内装は、ななつ星などで得た経験を集大成して持ち込んでいる」と語った。