ANAパーソナルモニター付きの新シートを導入
2019年5月30日(木) 配信
全日本空輸(ANA、平子裕志社長、東京都港区)は2019年秋から、国内線主力機のプレミアムクラス・普通席全席に、パーソナルモニター付きの新シートを導入する。
プレミアムクラスには、新たに15㌅のタッチパネル式パーソナルモニター付の電動リクライニングシートを導入する。また、これまで最大21席だった座席を28席に増席する。
普通席は、自動車用シートメーカーのトヨタ紡機と共同開発した新シートを導入する。現在、国内線ボーイング767-300型機に導入しているシートの快適性をさらに進化させるとともに、国内線の普通席としては最大となる11.6㌅モニターを装着する。17年度から順次、パーソナルモニターを導入しているエアバスA321neo型機と合わせて、国内線のパーソナルモニター付き機材は22年度上期までに、計41機になる予定となっている。
同社は17年秋から「今までにない機内での過ごし方の提供」をテーマに、国内線プレミアムクラスの食事のリニューアルや、国内線機内Wi-Fiインターネットの無料化、機内Wi-Fiエンターテイメントなどの充実に取り組んでいる。
□概要
対象機材:国内線ボーイング777-200型機 8機、ボーイング787-8型機 11機
導入時期:19年秋予定。22年度上期までに順次導入する。
□プレミアムクラスの新シートと増席について
プレミアムクラスには、快適性・機能性が向上したSAFRAN社製の新シートを導入。また、国内線最上位クラスとして、シート全体の質感や色柄、ファブリックなどをより重厚感のあるデザインに一新する。
新シートの特徴
タッチパネル式パーソナルモニターの装着
ANAの国内線中・大型機としては最大となる15㌅のタッチパネル式パーソナルモニターを装着。操作性の向上に加え、国内線機内Wi-Fi エンターテイメントとしてビデオ番組やオーディオ番組、電子書籍など約190コンテンツを高画質で視聴できる。
快適性、機能性へのこだわり
・タッチパネル式シートコントロールを採用した電動リクライニングシートを装着
・メーカーの知見も得ながら、シートクッションの座り心地など快適性を追求
・座席横には、ペットボトルなどが収納できる小物入れを設置
・90度に回転する大型のテーブルや収納式のサイドテーブルを装備し、パーソナルスペースを拡充
・プライベート空間確保のため、座席間には大型ディバイダーを設置
・PC電源・USBポートも設置
増席について
今回一新する新シートをより多くの人が利用できるよう、国内線プレミアムクラスを増席する。
普通席の新シートについて
普通席に導入する新シートは、自動車用シート業界でトップクラスのトヨタ紡織がもつ人間工学に基づく座り心地の知見や技術と、ANAが持つ航空機シートにおける安全性や快適性を実現するためのノウハウを詰めこみ、Japan Qualityを追求したシート。現在、国内線ボーイング767-300型機(6機)に採用し、好評のシートに新たな工夫を加え、快適性や座り心地を進化させた。シートファブリックはスタイリッシュなデザインで、シート毎に異なる多様な柄を用意する。さらに、国内線普通席としては最大となる11.6㌅のタッチパネル式パーソナルモニターを装着し、機内での新しい過ごし方を提供する。
新シートの特徴
タッチパネル式パーソナルモニターの装着
国内線普通席としては、最大となる11.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターを装着。国内線機内Wi-Fi エンターテイメントとしてビデオ番組やオーディオ番組、電子書籍など約190コンテンツを高画質で視聴できる。
座り心地へのこだわり
・現行のシートと同様、身体の根幹である腰をしっかり支えることで、リラックスできる姿勢を保持
・どのような体格の人にも心地よく、フィットするシートを追求し、身体にかかる圧力をバランスよく分散
・さらなるフィット感向上のため、背もたれのフレーム形状を最適化し、より広い体格差を吸収する工夫を追加
使いやすさへのこだわり
・テーブルやアームレストの高さや角度、形状などを誰もが心地よいと感じるように設計
・タッチパネル式パーソナルモニターはどのような体格の人にも見やすく使いやすい角度に設定
・カップホルダーをクローバー型に変更し、紙コップが取り出しやすいように改善
・シート前ポケットにはペットボトルなどを収納できる小物入れを設置