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シンガポールの食の魅力発信、成城石井の原社長をパーソナリティに任命

2019年6月12日
編集部:飯塚 小牧

2019年6月12日(水) 配信

(左から)柴田日本局長、原社長、斎藤さん、マーカス・タン北アジア局長

 シンガポール政府観光局(STB)は6月11日(火)に、スーパーマーケット事業などを展開する成城石井の原昭彦社長をフーディ・パーソナリティに任命した。日本国内で多様性のあるシンガポールの食の魅力を発信してもらい、来訪につなげるのが狙い。

 STBは2017年から「パッション・メイド・ポッシブル」(もっと夢中になれる場所)を新ブランドに掲げ、観光誘致を行っている。人を通じてシンガポールの情熱や魅力を発信するもので、日本では新ブランド開始から、俳優の斎藤工さんが観光大使を務めている。

 今回は日本で初めて食の魅力を発信するため、原社長をフーディ・パーソナリティに任命。継続的にシンガポール風惣菜を販売し、魅力を訴求していることを評価した。8月2日からは、成城石井でSTBと共同開発した商品を販売する「シンガポールフェア」を開始する予定だ。

 STBは同日、東京都内で任命式を開いた。マーカス・タン北アジア局長はシンガポールへの日本人渡航者数は18年4・6%増の82万9664人と過去5年で最高を記録したことを報告。今年の4月は10連休効果などもあり、前年比約30%増と大幅に数字を伸ばしているという。

原社長がフーディ・パーソナリティに

 こうしたなか、食を取り上げることについて「各国が食を軸にプロモーションすることはトレンドになっている。食が旅先の魅力を高めることができる強い証だ。今回のキャンペーンで食の情熱に触発された日本人がシンガポールへ誘われることを期待している」と述べた。

 柴田亮平日本支局長はシンガポールの食について、「多民族国家ならではの多種多様な料理があり、まさに“食のるつぼ”。屋台から高級店まで質の高い料理が提供される。シンガポールでは食をとことん楽しんでほしい」と呼び掛けた。シンガポールでは、屋台でミシュランの星を獲得した店もあり、安価にミシュランの料理を堪能できることなども紹介した。一方、多様な食文化が魅力の反面、代表する料理がないため認知度が上がらない現状もある。「将来的には日本でシンガポールの料理が広く認知されることを目指したい」とした。

 また、原社長は「3年ぶりのシンガポールフェアでは全社あげてシンガポールの食を広めていきたい。『現地へ行きたい』と思ってもらえる商品を提供していく」と意気込んだ。同社では、惣菜の売り上げが他社の2倍と強みになっており、このうちエスニック料理が成長を牽引しているという。こうしたなか、過去好評を博したシンガポールフードでさらなる伸びを目指す。

原社長と斎藤さんがシンガポールの食の魅力を語り合った

 会では、原社長と観光大使の斎藤さんがシンガポールで食べられる多彩な民族料理のなかから、マレー/プラナカン料理の「クエ・パイ・ティー」と中国料理の「バクテ」、インド料理の「ロティ・プラタ」を試食。撮影で長くシンガポールに滞在した経験がある斎藤さんが、「ロティ・プラタ」のおすすめの食べ方を原社長に伝授したほか、集まった報道陣にも試食をすすめるなど、会場を盛り上げた。斎藤さんは「シンガポールの人が大好き。シンガポールの人はなんでも共有してくれる。そのなかで、食が一番分かりやすく交流できる部分だと思う。食を含め、日本とシンガポールの距離がより縮まることを願っている」と語った。

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