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Tiqetsと世界遺産・比叡山延暦寺 パートナーシップの構築へ

2019年6月14日
編集部:長谷川 貴人

2019年6月14日(金) 配信

筆で署名をする、Tiqetsのルーク・エルジンガCEO(左)と比叡山延暦寺の水尾寂芳財務部長責任役員副執行

 オランダ・アムステルダムに本拠を置くグローバル企業「Tiqets(チケッツ)」と天台宗総本山の比叡山延暦寺(滋賀県大津市)は2019年5月29日(水)、パートナーシップを構築していくことで合意した。「東洋のバチカン」とも称され、日本の歴史上と仏教史上、極めて重要な位置を占める比叡山延暦寺が、外国企業とのパートナーシップを締結するのは初めて。

 比叡山延暦寺は1200年の長きにわたり、日本の仏教史の中核をなし、多くの高僧がこの地で修行した事でも知られている。延暦寺の美しくかつ荘厳な自然環境の中で培われた伝統と文化は、世界的にも高い評価を受けている。だが、今まで外国人旅行者にとってアクセスの不便さもあり、なかなか訪れにくいスポットだった。Tiqetsは企業理念である「文化をもっと身近に」という考えで、今回の協力関係でその問題を一緒に解決していくのが狙い。

 Tiqetsのルーク・エルジンガCEOは、比叡山延暦寺への感謝を込めて「我われを信頼していただき、比叡山延暦寺のような素晴らしい場所に、世界各国からのお客様を迎える手伝いをさせていただけることに深く感謝申し上げる。今後、この独自のパートナーシップをより強固なものに築き上げていきたい」と述べた。

 比叡山延暦寺からは、「比叡山延暦寺は何世紀にもわたり、神聖な場所でした。Tiqetsには比叡山延暦寺と世界をつなぐ、新しい潤滑油のような役割を担ってもらい、この世界文化遺産をより多くの海外の方々に広めていくことを期待する」と述べ、Tiqetsが延暦寺の伝統を尊重しつつ、今後の協力関係の構築を考えていることに感謝の言葉を語った。

Tiqetsの今後

 Tiqetsは18年9月から日本での本格的な活動を開始して以来、日本各地のユニークな文化体験施設との契約を結んできた。日本のサプライヤーと共に、この魅力的な日本市場を開拓していきたい考え。Tiqetsのチケット予約システムは、日本のパートナー企業にとっても簡単に導入できるもので、今後も多くの日本の文化施設との契約を結んでいくことを目指す。

 日本市場では既に50以上の施設と契約を結び、19年末までには100を超える施設との契約を目指す。20年にはさらなる外国人旅行者の増加を見込む魅力的な日本市場で、Tiqetsは多くの外国人旅行者が日本の文化を体験できる手伝いをしたいと考えている。

 Tiqetsは、14年創業のスタートアップ企業で既に世界各国900万人に利用され、オランダ国内外で合計150人のスタッフが働いている。18年9月、ツアーズとアクティビティを販売する日本のオンライントラベル企業ベルトラのプラットフォームで、Tiqetsのモバイル技術を使用する、3年契約を結んでいる。

Tiqetsについて

 Tiqetsのミッションはカルチャーをより身近にすること。世界各国のアトラクションやミュージアムへの旅行者増加と売り上げの増加、そして、旅行者の満足度を上げることです。数々の受賞歴のある、Tiqetsの技術は40カ国以上、2千以上のアトラクションやミュージアムを網羅している。

 アムステルダムで2014年に創業。本社をアムステルダムに置き、フィラデルフィア、バンコク、パリ、ロンドン、バルセロナ、ローマ、ウィーン、東京、大阪、京都などに海外事務所がある。Tiqetsはグローバルチケッティングのプラットフォームで、数多くの受賞歴がある (Tech5 Awards 2014, 2015, Ticketing Business of the Year Award 2018)。

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