〈観光最前線〉北の神様セワポロロ
2019年6月22日(土) 配信
北海道・網走で見つけたちょっといいものを。
北方民族・ウイルタの守り神を原形にした木彫りの創作人形「セワポロロ」は、JR網走駅の近くの大広民芸店で造られている。足元まで伸びた「イナウ」と呼ばれるリボンのような飾りが特徴だ。首に巻いた襟巻き(今はフェイクファーだが以前は毛皮だったそう)もおしゃれ。おおらかな表情や胴に彫られたアイヌ模様のなかに「ハート」型があるのが人気とか。
そんなセワポロロに最近、新しい仲間が増えた。名前は子供の神様を意味する「セワプッテ」。小さな人形は白木で仕上げてあり、彩色や飾り付けを楽しんでもらいながら「育ててほしい」という。地元で絵画教室を開いている店主・大広朔洋(さくよう)さんらしいアイデアだ。
【鈴木 克範】