ピーチ・アビエーション 6期連続で増収 統合費用計上で純損失1・9億円
2019年6月27日(金) 配信
ピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)がこのほど発表した2019年度3月期決算によると、当期純損失は1億9300万円となった。バニラエアとの統合係わる費用を前倒しで計上したためで、営業収入は6期連続で増収となった。また、平均搭乗率は87.8%と就航以来、過去最高を記録した。
営業収入は前年同期比10・4%増の604億900万円。営業利益は同28・6%減の41億3600万円、経常利益は同35・9%減の36億4100万円となった。営業利益率は6・8%で有償ベースの平均搭乗率は87.8%、有償旅客数は約551万人だった。
井上CEOは「今年度末を目途に完了する統合に向けたプロセスを着実に進めている。6月1日には、バニラエアからの初移管線である成田(千葉)-那覇(沖縄)線の運航を開始した。バニラエアが培ってきた首都圏を中心とするネットワークを生かし、国内線と国際線で路線を拡大する。20年には中距離のLCC(格安航空会社)事業に参入し、さらなる事業成長を推進する。安全運航を最優先に、健全な経営を維持し、独自性もさらに磨きをかけることにより、アジアのかけ橋への歩みを進める」とコメントした。
同社はバニラエアとの統合完了後、運行品質、事業規模、経営の安定性においてトップレベルとなる、アジアのリーディングLCCを目指すとしていく。