「合掌土偶」 国宝指定10周年記念で講演会開催
2019年7月4日(木) 配信
「合掌土偶」が国宝指定10周年を迎えることを記念して、国宝土偶の素晴らしさや重要性をテーマにした有識者による講演会が7月15日(月・祝)、是川縄文館(青森県八戸市)で開かれる。手のひらを合わせた姿から名づけられた合掌土偶は、1989年に風張1遺跡(同市)の発掘調査で竪穴建物跡から発見された。2009年7月10日には縄文土偶として3例目の国宝に指定された。
現在、国宝に指定されている土偶5体のうち、合掌形として唯一の完形品。顔や体の部分には赤色の顔料が残っており、当時は全身が赤く塗られていたと考えられている。また、合掌土偶の両足の付け根や腕の部分の割れ目にはアスファルトが付着しており、当時の縄文人がこの土偶を修復して大事に使っていたようすがうかがえる。
合掌土偶は国内での展示のみならず、アメリカの美術館やフランスの日本文化会館、イギリスの大英博物館で展示され、海外からも高い評価を得ている。
□国宝指定10周年記念講演会「縄文土偶の魅力」
日時:7月15日(月・祝)午後2:00~午後4:00
会場:是川縄文館1階 体験交流室
講師:原田昌幸氏(文化庁 文化財第一課 主任文化財調査官)
※聴講無料、要申込(定員に達し次第、受付終了)
□「是川縄文館」概要
開館時間:午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
休館日:月曜日(第一月曜日、祝日・振替休日の場合は開館)、祝日・振替休日の翌日(土・日曜日、祝日の場合は開館)、年末年始(12月27日~1月4日)
利用料金:
個人:一般250円 高校・大学生150円 小・中学生50円
団体:一般130円 高校・大学生 80円 小・中学生30円
※特別展期間中は特別展料金となる。
※20人以上の場合、団体料金となる。
※市内の小・中学生は無料となる。
ガイド:
ボランティアによる展示解説(日本語・英語)を無料で行っている。当日の場合希望に添えないことがあるため、早め(1週間前)の予約を推奨している。