百舌鳥・古市古墳群、23件目の世界遺産に 日本最大の「仁徳天皇陵古墳」など
2019年7月8日(月) 配信
ユネスコの第43回世界遺産委員会は7月6日(土)、「百舌鳥・古市古墳群-古代日本の墳墓群-」を世界遺産一覧表へ記載することを決定。「規模の大小と多様な墳形により古代の社会政治的な構造が示された世界的にも稀有な物証」であることなどが評価された。
「百舌鳥・古市古墳群」は、大阪府堺市と羽曳野市・藤井寺市にある45件49基の古墳で構成される。内訳は、百舌鳥エリア(堺市)が23基、古市エリア(羽曳野市・藤井寺市)が26基。日本最大の前方後円墳である「仁徳天皇陵古墳」4世紀後半から5世紀後半にかけて築造されたさまざまな形状の古墳が含まれる。
堺市の永藤英機市長は同日、「歴史的にも重要な古墳時代の文化を代表する古墳が世界遺産に登録されたことは、市民にとって大きな誇り。登録を次の世代に引き継いでいくスタートとし、引き続き国や大阪府、羽曳野市、藤井寺市と連携し、市民、議会、民間団体、企業の皆様とともに、しっかり遺産を守っていく」と談話を発表した。