外客増加への“本気度”
2012年の観光業界は海外旅行、13年は、国内旅行の年だったと思う。となると14年は、昨年末悲願の1千万人達成の朗報が届いた訪日旅行の年だ。1千万人達成はネットのニュースなどでも流れ、私も観光業界に関係のない知人からこの話題を振られたが、国をあげて世界から観光客を誘致していることが国民にも浸透し始めたのではないだろうか。業界内でも1千万人の達成は数字以上に「今後は本当に外国人観光客が増える」と実感した一つの象徴的な出来事になった気がする。
これまで震災など外的な要因は確かにあったが、本当に足りなかったのは“本気度”ではないか。今までは「1千万人いくといいな」だったのが、昨年は「絶対1千万人」という気概を感じた。誰のというのではなく、業界に流れる空気とでもいおうか。そして、1千万人達成で本気度は揺るぎないものになった気がする。
【飯塚 小牧】