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ジェイアイ傷害火災保険 2018年度の海外旅行保険事故データを公表 27人に1人が事故

2019年7月30日
編集部:木下 裕斗

2019年7月30日(火) 配信

海外旅行者のうち、およそ27人に1人の割合で事故が発生している

 JTBグループのジェイアイ傷害火災保険(新保稔社長、東京都中央区)はこのほど、2018年度の海外旅行保険契約者の事故発生状況をまとめた。1996年の調査開始以来、今年で24回目となる。18年には日本人の出国者数は過去最高を記録した。事故発生率は前年度比から微減で、依然として海外旅行保険の重要性を示す結果となった。

 18年度の事故発生率は3.7%で、27人に1人が事故または病気に罹っている。対前年度比では0.28%減少した。

 治療・救援費用の保険金支払いが300万円以上の高額医療費用事故は世界各地で発生した。とくに欧米で多くなっている。治療・救援費用の保険金支払最高額は3062万円。このほか、台湾で、クルーズ旅行中に息苦しさを訴え救急車で搬送。急性肺水腫と診断され24日間入院し、家族が駆け付けた。

 シニア層の事故割合は高い。65歳以上のシニア層の全体に占める事故の割合は4割だった。高額医療費用事故発生率は、昨年度と同様に65歳未満のおよそ4倍となった。原因として最も多かったのが脳疾患となった。このほか、転倒による怪我や心疾患、肺疾患、胃腸系の疾患などがあった。

 海外では日本と比較し、医療費事態が非常に高額な場合も多く、医療通訳費や帰国のための医療搬送費など、日本では生じない費用が必要となる場合もあるため、同社では高額な医療費への備えに向けて 保険金額が無制限など 十分な補償額のあるプランを勧めている。

 また、海外で多数の重症事故が発生している事態を踏まえ、同社では、事故に遭った際の事故対応や保険金支払いだけでなく、利用者が安全に 安心して 海外旅行を楽しめる取り組みを強化している。その1つとして、海外旅行における事故を予防するため、さまざまなリスクへの対策を記載した情報ツール「みんな安心BOOK 」を提供している。

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