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〈観光最前線〉前夜祭も楽しい「風の盆」

2019年8月2日
営業部:鈴木 克範

2019年8月2日(金配信

雁がねの翼欲しいか海山越えてわたしゃ逢いたいオワラ人がある

 越中八尾おわら風の盆の開催まであとひと月。本祭は9月1―3日だが、8月下旬には諏訪町や鏡町など11の支部が日替わりで踊りを披露する「前夜祭」も開かれる。この時期、町中のあちこちで行われる踊りや地方の練習風景も風情があり、おすすめだ。

 高校生が中学生に踊りを教えるなか、一人ひとりの目をみて「できるんだから」と勇気づける場面に出会った。別の町内では、子どもたちの輪踊りが終わったら、頑張りましたとばかりにアイスクリームの振る舞いが。旧家や公民館から聞こえてくる唄や胡弓の音色は、祭り前のまだ静かな町によく似合う。

 こんな日常があり、全国に名を馳せる行事は受け継がれている。ただし練習は見せものではない。「楽しませていただく」という気遣いを忘れずに。

【鈴木 克範】

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