日台の観光交流推進へ 台湾のホテル代表者と東京都旅行業協会が意見交換
2019年8月1日(木) 配信
台湾から、中華民国ホテル旅館・旅行業国際推進協会(徐銀樹理事長)らホテル旅館の代表者12人が7月29日、東京都旅行業協会(村山吉三郎会長、東京都千代田区)を訪れ、日本と台湾の観光交流推進に向けた意見交換会を行った。
徐理事長ら一行は、東京・代々木公園で7月27、28日に開かれた第4回「台湾フェスタ2019」にブース出展し、約15万人の来場者に台湾観光の魅力をPRした。翌29日に、東京都旅行業協会の幹部ら8人と面会した。
□旅行新聞新社・石井社長が台湾の協会顧問に
徐銀樹理事長は冒頭、日台観光交流促進に尽力した旅行新聞新社の石井貞德社長が中華民国ホテル旅館・旅行業国際推進協会の顧問に就任すると発表。認定式を行った。
同意見交換会を設定した石井社長は「日台の観光交流の拡大へ、双方が情報を交換し、それぞれが感じている課題を共有する場になればうれしい」とあいさつした。さらに、「次回は東京都の旅行会社が台湾を訪れ、現地の素晴らしい観光地や宿泊施設を視察する関係へとつなげていきたい」と述べた。
東旅協の村山会長は「加盟670会員のうち海外旅行を取り扱う会員も多い。台湾は人気観光地のため、近隣国と比較しても料金が高くなっている。今後、台湾の方々とさまざまな情報交換が大事になる」と語った。
高谷良彦副会長は「航空座席がなかなか取れない」現状を説明しながら、「ツアーの品質と内容を高めていく必要がある」と強調。「日本人にも人気が高い台湾のサイクリングコースにホテルやグルメ、観光名所を巡ることができるモデルコースを紹介してほしい」と要望した。
台湾側からは「日月譚で蒋介石が愛したメニューや、現地の香辛料を使った料理をアピールするなど、もっと地方に訪れてもらえる努力をしていきたい」などの意見も出た。徐理事長は「我われは台湾ツアーに色々な支援ができる。協力していきましょう」と語った。