〈出番です〉コンテンツ作りで誘客 皆生温泉活性化も急務
2019年8月22日(木) 配信
10年前に協会で働き始め、今年4月から事務局長を務める。それ以前はスポーツ関係の仕事に従事。トライアスロン皆生大会に4回の出場経験を持つ。
協会に入った当時は、ウェブ活用の重要性が増していた時期で、2年目には協会のホームページのリニューアルを担当した。「米子だけでなく、大山や境港を含め広域的な観光情報を発信することを意識した」と振り返る。同市の皆生温泉を宿泊拠点にして、広域で売っていかないと米子への誘客はうまくいかないという思いがあった。
「情報発信はもちろん大切だが、最近はコンテンツ作りが重要だと実感している」として、皆生温泉海水浴場の隣りに今夏、海上に巨大フロート設備を並べたマリンアスレチックを開設。目標を超える集客を見せている。「夏の恒例企画として今後も取り組んでいきたい。市が取り組むナイトタイムエコノミーの施策と連動させ、夜営業なども視野に入れたい」と話す。
もう1つは、米子城跡の活用だ。城山の頂上は大山や、日本海の見渡す絶景スポット。近年は石垣などを照らすライトアップ事業を市が行っているが、「事業委託を受け、来年の桜の時期には桜まつりとライトアップを連動させる予定」という。
また、英・中・韓3カ国語の観光パンフレットを現在作成中。「協会会員以外の施設は掲載しないというような慣例はやめにして、具体的に使えるパンフ」として、10月上旬に完成予定だ。
今後の展開について、「やはり皆生温泉の活性化。10年前に45万人前後あった年間宿泊者数が現在40万人を割っている。来年開湯120周年を迎えるにあたり、イメージ戦略を明確にし、誘客強化をはかりたい」と強調する。