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持続可能な観光へTravalyst始動 ヘンリー王子主導のもと海外大手OTAらが協業

2019年9月4日
編集部:平綿 裕一

2019年9月4日(水) 配信 

トラバリスト始動

 Booking.com(ブッキングドットコム)は2019年9月3日、OTAのCtripや、メタサーチのSkyscanner、口コミサイトのTripAdvisorらとともに、英国サセックス公爵殿下(ヘンリー王子)主導のもと、新たなグローバル・パートナーシップ「Travalyst(トラバリスト)」を始めた。

 トラバリストではこれからの旅行業界のあり方として、サステイナブル・ツーリズム(持続可能な観光)を推進していく。

 まず現地コミュニティ支援や自然保護、環境破壊への対処、オーバーツーリズムなどに対する持続可能な観光について、その仕組みや消費者が選びやすくなる方法を探る。併せて消費者の持続可能な観光に関する興味関心を高めていく考え。

 現在、世界は旅行ブームに沸いている。UNWTO(国連世界観光機構)によると、2018年は当初の予想よりも2年早いペースで国外への旅行者数が延べ14億人に到達。20年以内に、1年間の旅行者数は倍増するとの推計も発表している。

持続可能な観光を

 一方で、旅行者が増えるにつれ、現地のコミュニティや環境への影響も増大し、旅の良し悪し両面が出てきている。

 英国サセックス公爵殿下(ヘンリー王子)は「旅はほかには類を見ない力がある。観光業が間違いなく拡大していくなか、持続可能な観光の取り組みを世界的に早め、観光業の成長と環境、そして現地住民のニーズとのバランスを取ることが極めて重要」と語った。

 そのうえで、「(トラバリストにより)企業や消費者、コミュニティを結束させることが、 将来の世代のために旅行先や生態系を保護するための最良の機会となる」とコメントした。

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