訪日宿泊客7割カバー サービスエリア拡充で15都道府県に オトモ
2019年9月11日(水) 配信
外国人旅行者向けプライベートツアーを行うotomo(オトモ)は9月9日、新たにサービスエリアを拡げた。北海道と宮城、愛知、岐阜、三重、広島を加え、全国15都道府県でツアーを提供していく。これにより、訪日客が泊まるエリアの約76%(延べ宿泊者数ベース)をカバーできるようになった。ツアー数は計300種以上となり、さらなるガイドサービスの充実化を進めていく。
テーマ性のある同社オリジナルツアーが売りだ。プランはすべて独自の実地調査を経て造成している。エリア拡充に併せて70種以上のツアーを新たに用意。愛知・篠島の「のどかで小さな篠島・日間賀島は、なんにもしないをしに行く場所」など、地域の特色を生かしたものに仕上げた。
オトモ代表の平塚雄輝氏は「訪日客需要の多くに対応できるようになった。今後はエリアを拡げる動きより、ツアー造成やガイド育成をこれまで以上に力を入れていきたい」と意気込んだ。
今年1月からサービスを始め、9月時点で600人以上のガイドが登録している。案内言語は英語が最多の63%で、2番目が中国語の17%、3番目は韓国語・フランス語の5%となる。
通訳案内士を持っていない無資格者の割合は71%。有資格者を大きく上回っている一方で、ツアー満足度は95%と好評を博しており、ガイドの質の担保がはかられている。
性別は男性45%、女性が55%と女性のほうが多い。職業をみると、1位から会社員の31%、自営業の25%、学生の21%、パート・アルバイトの9%、主婦の5%と続く。年齢は29歳以下が36%で最多となった。
これまでのツアー実績をみると、ツアー所要時間は4―6時間が最も多く78%を占める。提供地域は関東圏が150プラン、関西圏が64プラン、北海道/東北が34プランの順に多い。
カテゴリーは全部で12区分あるが、最も人気だったのは「伝統文化」(提供割合:16・1%)。次いで「歴史&建築」(15・4%)、「風景&写真撮影」(11・7%)となった。
サービス提供エリアは次の通り。
北海道▽宮城県▽東京都▽神奈川県▽千葉県▽埼玉県▽愛知県▽岐阜県▽三重県▽大阪府▽京都府▽奈良県▽兵庫県▽広島県▽福岡県