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Expedia Group、アジア人旅行者のオンライン検索を変える 「世界をより身近に」

2019年9月12日
編集部:平綿 裕一

2019年9月12日(木) 配信 

Mark Okerstrom (Expedia Group、 代表取締役社長兼最高経営責任者)(左)と Laurence Liew (AI Singapore、 AI Industry Innovation ディレクター) (右)

 Expedia Groupこのほど、アジア人旅行者のオンライン検索を変えるAI(人工知能)ソリューションの開発を進めていくと発表した。シンガポールの政府機関が運営するAI Singapore(AISG)の主要プログラム「100 Experiments(100E)」※1の一環で、共同して行う。

 現在の検索エンジンでは、英語における旅行検索クエリ(検索時に打ち込まれる文言)の理解と検索結果の提供が効率化されている。インターネット利用者の25%がオンライン上で英語を使っているためだ。※2

 一方で、日本語や韓国語、中国語(簡・繁体字)などのアジア言語での旅行検索クエリは、「検索エンジンのパフォーマンスは著しく下がり、 検索結果の精度も急激に低下する」(同社)という。

 このため今回の取り組みで、アジア言語での旅行検索クエリのパターンや、アジア言語のニュアンスに対する理解度を高め、検索結果の精度向上・効率化をはかる。AI ベースのモデルを開発し、とくに日本語を先行して行ったうえで、他のアジア言語に適応していく考え。

 Expedia GroupのKevin Ng(Product and Technology シニアディレクター)氏は、「アジア太平洋のすべての地域で、オンライン旅行予約の消費額は急激なペースで拡大している。2020 年までにアジア太平洋地域は北米およびヨーロッパ西部を上回り、世界のオンライン旅行売上の40%以上を占めることが予想されている」とアジアに狙いを定めた理由を説明。※3

 Mark Okerstrom(代表取締役社長兼最高経営責任者)氏は、「Expedia Groupは世界規模の旅行プラットフォーム。 7000人を超えるデータアーキテクトやAIエキスパート、専門的なエンジニアがいる。AISGと組んで新たなAIソリューションを世に送り出すことは、アジアの言語で旅行を探す多くの人々に対して、世界をより身近にすることにつながる」と期待を込めた。

AI Singapore について

  AI Singapore (AISG) は、National Research Foundation Singapore (NRF) が創立した国のプログラムで、今後のデジタル経済を強化するため、シンガポールの人工知能 (AI) 技術を促進して、相乗効果を生み出し、高めることを目指している。

 AISGは、政府機関(NRF、the Smart Nation and Digital Government Office (SNDGO)、the Economic Development Board(EDB)、the Infocomm Media Development Authority(IMDA)、SGInnovate、the Integrated Health Information Systems(IHiS))が共同で運営している。

 AI Singapore の詳細は下記から

※1…AISGの主要プログラム「100E」は課題解決にAIの活用を希望する企業と、その課題の解決に興味を持つ現地の研究者をマッチングさせるプログラム。 2017年の創立以降、AISG には 100E プログラムへの参加に関心を持つ 300 社以上の企業から連絡があり、40のプロジェクトが承認され発足した。

※2出典 : Statista most common languages used on the internet as of April 2019: 

※3出典 : Statista Distribution of Digital Travel Sales Worldwide from 2014 to 2020, by region: 

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