「The Okura Tokyo」 開業 伝統と先進の機能性を融合
2019年9月13日(金) 配信
ホテルオークラ東京(東京都港区)は9月12日(木)、4年間建て替えを進めてきた旧本館跡地に、The Okura Tokyo(ジ・オークラ東京、梅原真次総支配人)と新たな名称で開業した。グループの旗艦ホテルとなるラグジュアリーブランドとして、国内外の賓客を迎え入れる。
建物は伝統と先進を融合させた。日本の美を基調とし、情緒と歴史をまとう17階建ての「オークラ ヘリテージ」と、機能性と情緒に重点を置いた41階建ての「オークラ プレステージ」の2棟で構成している。
「オークラ プレステージ」は、オークラの代名詞として長く愛されてきた「オークラロビー」を再現した。「オークラ・ランターン」や、「麻の葉紋の木組み格子」、「梅の花のテーブルと椅子」などを復元した。公共性を高め、くつろぎの空間を提供するため、広さは1・2倍に拡大した。
部屋は15種類、508室を設けた。最もオーソドックスな「ヘリテージルーム」は全84室。広さは53~63平方㍍で、料金は1泊1室2人で10~11万円(税・サ別)としている。
同客室は6~17階部分にあり、浴室の窓を大きく取った「ビューバスタイプ」、リビングを広くした「ワイドリビング」などを用意。全室にはスチームサウナとジェットバスを完備している。9階より下の客室にはバルコニーも設置した。
宴会場は19の会場を有する。最も広い宴会場「平安の間」は、1968平方㍍で天井の高さは7・5㍍。最大利用人数は着席で900人、立食2千人、シアター形式で2300人。ニーズや規模によって3つに区切ることも可能だ。
内装には、平安時代の建築に見られるデザインをイメージした扉や絨毯などを用いた。
レストランは日本料理の「山里」とフランチの「ヌーヴェル・エポック」、中華料理の「桃花林」、鉄板焼きの「さざんか」、洋風料理の「オーキッド」の5つ。
このほか、バー3カ所と結婚式場・披露宴会場2カ所、ジム・プール1カ所、ショッピングアーケードなどを備えている。
「オークラ プレステージ」の8―25階はオフィスフロアとして運用する。