初の国土交通大臣賞は百戦錬磨 第5回ジャパン・ツーリズム・アワード各賞決定
2019年9月17日(火) 配信
日本観光振興協会と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は9月12日(木)、第5回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の各賞を発表した。初の国土交通大臣賞は「百戦錬磨」の取り組み「農泊と世界をつなぐ地域活性化サービス」が受賞した。
同様に今年から設定の観光庁長官賞は「佐賀嬉野バリアフリーセンター」と「田辺市熊野ツーリズムビューロー」、「パラオ政府観光局」が選ばれた。受賞式は「ツーリズムEXPO ジャパン2019 大阪・関西」(10月24~27日開催)の初日に行われる。
今年から新設された国土国通大臣賞を受賞した百戦錬磨は、訪日客を対象とした農泊を提案。受け入れ側である農家の課題解決に対応する取り組みや地域活性化につながる可能性が高く評価された。
観光庁長官賞には3団体が選ばれた。唯一、海外領域から選出されたパラオ政府観光局は国外からの来訪者に対し、自身のパスポートに自然保護を誓約させる画期的な取り組みを実施。政府が推進していることも評価され、受賞につながった。
学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワードは、「エイチ・アイ・エス(HIS)」が獲得した。観光を学ぶ大学と大学院の学生19人が審査を担当。カンボジアの小学校に通う子供たちとの交流を組み込んだ海外旅行企画は、社会性の高い取り組みとして学生から高得点を得た。
今回の応募件数は、国内外から209件(国内・訪日領域174件、海外領域35件)で、50件が最終審査に進んだ。
ジャパン・ツーリズム・アワードは、ツーリズムの発展・拡大に貢献し、「ツーリズムEXPOジャパン」とのシナジー効果に寄与、または国内・海外団体・組織・企業の持続可能で優れた取り組みを表彰している。
各賞の団体名と取組名は次の通り。
【国土交通大臣賞】
団体名:百戦錬磨(国内・訪日領域 ビジネス部門)
取組名:農泊と世界をつなぐ地域活性化サービス
【観光庁長官賞】
団体名:佐賀嬉野バリアフリーセンター(国内・訪日領域 地域部門)
取組名:嬉野温泉のバリアフリー化は第 5 段階へ~民間救急との連携
団体名:田辺市熊野ツーリズムビューロー(同)
取組名:聖地・熊野における地域ぐるみの新しい観光モデルへの挑戦
団体名:パラオ政府観光局(海外領域 地域部門)
取組名:世界初の環境保護誓約「Palau Pledge の創造」
【エクセレントパートナー賞】
団体名:フィリピン観光省 (海外領域 地域部門)
取組名:ボラカイ島の復活、ツーリズムの持続的発展に向けて
【学生が選ぶジャパン・ツーリズム・アワード】
団体名:エイチ・アイ・エス(HIS)(海外領域 ビジネス部門)
取組名:子ども達の未来の可能性を広げよう! カンボジアの小学校で課外授業! 子ども達と学び 合う旅
【DMO推進特別賞】
団体名:大雪カムイミンタラ DMO(国内・訪日領域 地域部門)
取組名:新たなスノーリゾートの形。都市と自然を活用した「都市型スノーリゾート」の取組
団体名:田辺市熊野ツーリズムビューロー(同)
取組名:聖地・熊野における地域ぐるみの新しい観光モデルへの挑戦
【デジタル活用特別賞】
団体名:ユーエム・サクシード(国内・訪日領域 ビジネス部門)
取組名:GPS 城廻りアプリを活用した「城おこし」プロジェクト
団体名:SoundUD 推進コンソーシアム(同)
取組名:音のユニバーサルデザイン化社会実現に向けた取組
団体名:ソフトバンク(同)
取組名:地域イベントと連動した多言語観光クラウドサービス「Japan2Go」の活用と動態分析事業
【UNWTO倫理特別賞】
団体名:佐賀嬉野バリアフリーツアーセンター(国内・訪日領域 地域部門)〈2年連続受賞〉
取組名:嬉野温泉のバリアフリー化は第 5 段階へ~民間救急との連携
団体名:屋久島野外活動総合センター(同)
取組名:屋久島におけるエコツーリズムの推進