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8月の訪日韓国人、ほぼ半減 訪日客全体は11カ月ぶり減に 観光庁

2019年9月19日(木) 配信

9月18日に開かれた会見で話す田端長官

 観光庁の田端浩長官は9月18日に会見を開き、2019年8月の訪日韓国人旅行者数は前年同月比48・0%減の30万8700人だったと発表した。日韓の関係悪化の影響が色濃く出た。これまで団体客の旅行控えはあったが、訪日韓国人の85%を占めるFIT(個人旅行)にまで影響は波及。結果、ほぼ半数にまで落ち込んだ。訪日外国人旅行者数全体をみても同2・2%減の252万100人で、北海道胆振東部地震があった18年9月以来、11カ月ぶりにマイナスとなった。

 韓国市場は多数の訪日団体旅行のキャンセルが発生し、新規予約も減少した。日韓航空路線のさらなる運休や減便が予定され、直近でも、9月第1週の韓国キャリアの運航便数は前年同期と比べ15%減少しているという。訪日韓国人の減少傾向は今後も続くことが予想される。

 田端長官は韓国市場について「韓国からのアウトバウンドは昨年7月以降、鈍化傾向にある。そのなかでもデスティネーションとしてベトナムが近年好調に伸びており、日本と競合している。またウォン安円高などのマイナス要因がある」と分析した。

 一方、大きな減少となったが、田端長官は「(航空会社などから)座席予約数やキャンセル数などを前もって聞いており、ある程度想定はしていた」と振り返った。

 今後は、日本政府観光局(JNTO)がホームページやSNS(交流サイト)を使った情報発信をし、FITに直接訴求していくことが必要だとした。

 このほか、主要5カ国(韓国、中国、台湾、香港、米国)をみると、韓国は同48・0%減の30万8700人、中国は同16・3%増の100万600人、台湾は同6・5%増の42万300人、香港は同4・0%減の19万300人、米国は同14・3%増の11万7800人だった。これら主要5カ国で8月の訪日外国人旅行者数全体の約8割を占めた。

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