東京タワーリニューアルオープン 独自のエンタメなど提供
2019年9月26日(木) 配信
東京タワーが9月26日(木)、約2年間の工事を経てリニューアルオープンした。1958年の開業以降初めて、メインデッキのすべての窓ガラスとサッシを交換。従来の4段から3段に変更し、サイズも縦幅が従来の約2倍の最大210㌢、横幅も100㌢変更したほか、足元の鉄柵と窓際のカウンターも取り外しワイドで迫力のある眺望を楽しめるようにした。
また、内装をダーク調の色彩で統一し、ガラス素材を用いることで、内装面にも都会の風景が映り込むよう工夫。床をカーペット素材に変更することで、上質な展望空間を実現した。
2カ所あった145㍍下の地上を覗ける「ガラス床」を4カ所に増やしたうえで、目の錯覚を利用し「ガラス床」から落ちてしまうかのようなギミックデザインを用いた演出を施した。
メインデッキ1階では、多彩なコンテンツも提供する。新たに設けた多目的スペース「Club333」では、4K対応の大型LEDビジョンを常設し、2つの映像コンテンツを上映する。併せて、同社社員で結成された東京タワーアテンダントユニット「Glow of Tokyo」による定期公演を実施。同社社員が組織した茶道部による「Tokyo茶の湯」も実施し、定期的にサービスを提供する。さらに同スペースは、カーテンで展望室との仕切りを作ることで、パーティーなどに使用できる貸し切りスペースとしても利用が可能だ。
東京タワーの足元に立つ商業施設「フットタウン」内も改装した。東京タワーの貴重な資料展示や旬の企画展を行う「タワーギャラリー」も新設した。
オフィシャルギフトショップ「GALAXY」は売り場面積を拡張し、来場者がゆっくりと買い物を楽しめるようにした。また、屋外に設置していたチケットカウンターを屋内に移設し、これまで使用してきたチケットカウンターを夜間限定で「TOWER BAR」としてオープンする。
運営する東京タワー(前田伸社長)は、大人料金で現行より300円値上げるなど今回のリニューアルを機に展望料金を改定する。一方でWEB予約比率を高めるために、高さ250㍍に位置する「トップデッキ」のWEB予約料金は変更していない。
9月25日(水)に行われた内覧会で前田社長は、「東京タワーは、古くて新しい観光地。ぜひ新しい東京タワーを体験してください。ご来塔をおまちしております」とPRした。