東京湾屋形船でナイトクルーズ・エンタテインメント インバウンド向けに10月から
2019年9月30日(月)配信
訪日外国人旅行者向け「東京”屋形船”ナイトクルーズ・エンタテインメント」が、品川区の地域活性化助成制度を利用して、2019年10月8日(火)から2020年3月31日(火)までの期間、計24回運航される。
事業主体は天王洲・キャナルサイド活性化協会(東京都品川区、理事長 三宅康之)。同協会が品川エリアの屋形船事業者10社と連携し、品川区の助成や旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会の協力を得ながら行う訪日外国人マーケットに向けた産官連携事業だ。総合エンターテインメント事業を展開するアミューズが、企画・演出・コーディネートに全面的に協力する。
屋形船はこれまで花見の時期、夏の納涼船、忘年会などの団体貸切での運航が中心で、訪日外国人旅行者はもちろん、日本人でも個人客が乗船できる機会が限られていた。
そこでアミューズが「政府が2020年の目標に掲げる、 訪日外国人旅行者一人あたりの消費額20万円の達成(2018年度は15万4千円)のためには、欧米と比べて消費額が少ない日本での娯楽サービス費の支出を伸ばしてもらうことが肝要。とくにインバウンド対応が進んでいないエンターテインメントの多言語対応やビジネスモデルの転換が必要」として、「世界トップレベルの魅力を持つディナークルーズでありながら、外国人に開放されていない屋形船のインバウンド対応を」と、天王洲・キャナルサイド活性化協会に提案した。利用者130万人超の訪日外国人旅行者向けアクティビティ予約サイト「ボヤジン」の協力を得ながら進めてきた。
事業を主催する天王洲・キャナルサイド活性化協会の三宅康之理事長は「当協会は品川・天王洲エリアの水辺の魅力とアートをコラボすることで魅力ある水辺空間を実現しようと活動してきた。今回、アミューズのプロデュース協力を得た運航企画で、急増している訪日外国人の皆さんや、屋形船未体験の国内旅行者、若者層の日本文化の再発見の機会にもしたい。またこれをきっかけとして、今後は助成なしでも継続できる体制を作り、大都会の真ん中に世界一の魚市場を抱える東京湾の魅力や、日本の健康的な魚食文化、長寿都市TOKYO!を海外に発信していきたい」と話している。
□東京”屋形船”ナイトクルーズ・エンタテインメント
運航期間:2019年10月8日(火)―2020年3月31日(火)(毎週火曜日運航・年末年始、 祝日を除く・全24回)
運航時間:毎回午後7:00出港―同9:30帰港予定
乗船場所:天王洲 T-LOTUS桟橋(東京都品川区東品川2丁目地先 品川区天王洲アイル第三水辺広場隣接)
アクセス:東京モノレール天王洲アイル駅中央口、りんかい線天王洲アイル駅B出口から徒歩約5分
JR品川駅港南口から徒歩約15分
※乗船場所には駐車場・駐輪場がないので周辺の駐車場等を利用。
乗船定員:30人(申し込み先着順)※使用する屋形船により変動する場合がある。
参加費用:1人13,000円~(日本食フルコース、 アルコール含む飲み放題、 消費税を含む)
※船内実施プログラムの内容により異なる場合があります。
主催 :一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会
共催 :三河屋/平井/船清/大江戸/むつみ丸/中金/丸裕/丸長/幸吉丸/縄定
後援 :品川区
企画協力:アミューズ
制作協力:Voyagin/ケーブルテレビ品川
協力 :旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会/寺田倉庫
申し込み:下のサイトから(受付締切:各運航当日の午後4時)
□企画内容
古くから営まれている日本の観光施設では、ビジネスモデルの転換の遅れや英語への苦手意識から訪日外国人旅行者向けの対応が進んでいなかったケースも少なくない。本事業では屋形船の船内表示などを多言語にて表記し安全対策を推進するとともに、英語版の航行案内ビデオの放映や英語対応ができるスタッフの同乗による料理解説など、訪日外国人旅行者向けのホスピタリティの向上に取り組む。
1:東京の水辺を巡る「知るエンターテインメント」
江戸の歴史に触れられる名所「品川浦 舟だまり」の屋形船に乗り、天王洲、レインボーブリッジ、お台場、隅田川、東京スカイツリーなどの東京の代表的な景観を東京湾から眺めるナイトクルーズだ。英語対応ができるスタッフ、船内英語ビデオによるルート解説も行う。
2:鏡割りなど日本食文化体験「食べるエンターテインメント」
江戸情緒たっぷりの屋形船の船内では、日本で古くから行われている開運のための「鏡割り」を体験し、揚げたての天ぷらなど懐石フルコースを楽しむとともに、英語による食材や食べ方など日本食文化の説明を行う。
3:プロカメラマンによる記念撮影「記録・拡散するエンターテインメント」
プロカメラマンが乗船客のスマートフォンやカメラでの撮影代行も行う。プロが撮影した屋形船でのひとときを、自由にSNSに投稿してもらうことで、日本文化の魅力を世界に拡散することを促進する。