タイミー、無料で観光を 地方の人手不足にも貢献
2019年10月4日(金) 配信
単発バイトアプリを提供するタイミー(小川嶺社長、東京都渋谷区)は10月3日(木)、仕事の対価として観光を実質的に無料にするアプリ「タイミートラベル」を始めた。都心の人材を地方に送ることで、繁忙期の人手不足に貢献する。
同アプリでは、地方の短期アルバイト情報を掲載する。利用者は応募企業を選んだうえで面接をすることなく、経験を基に掲載企業からの採用が決定する。
タイミーは掲載企業から、利用者に支払われる給料の30%の手数料をもらう。タイミーはその中から、利用者に交通費を支給。宿泊場所や食事は掲載企業が提供する。利用者の給料はその滞在費と相殺される。
宿や農家などの繁忙期と閑散期における仕事量の差が大きい会社には効果的となりそうだ。業務提携を結ぶビビットガーデンの秋元里奈社長は「地方は繁忙期に給料を高くしても人が集まらない。常に人を確保するために、閑散期もアルバイトを雇用することは負担だった」と同アプリに期待を寄せる。
短期間からの応募が可能になっていることも特徴だ。1泊2日からの仕事を掲載し、最も長い期間では7泊8日ほどを想定。中日には1日中、観光に出掛けられるようにした。
10月3日(木)時点で、沖縄県・久米島にあるリゾートホテルでの清掃業務や、千葉県香取市にある農家の収穫作業など8社がアルバイトを募集している。登録者数は655人となっている。このうち最も多い年代は20代の38・4%、次いで40代の20・8%。
同社は今後3年間で、学生やフリーターなどをターゲットに利用者を18万人まで増加させ、掲載企業数は1200社を目標にしている。