Airbnb、アニマルツーリズムの新たなカタチを “自撮りのために野生動物使わない”
2019年10月4日(金) 配信
Airbnb(エアビーアンドビー)は2019年10月3日(木)、新たな体験カテゴリーとなる「アニマル体験」を発表した。1000件におよぶ体験を300種類以上の動物たちとその専門家が共同で行い、ゲストを迎える。独自の動物福祉ポリシーを適用し、“自撮りのために野生動物を利用しない”など、アニマルツーリズムの新しいカタチを提供する。
体験では、コーギーとのパドルボードや、海洋保護活動家とのカヤック体験、世界記録ブルドックスケーターとのスケートボードを楽しんだりすることができる。このほか、子羊と紅茶を楽しんだり、数日間にわたるサファリまで、これまでにない体験を豊富に用意する。
動物たちと新しい方法で触れ合う機会があるとし、「ゲストは、動物にストレスを与えない方法で彼らを観察できる。従来のアニマルツーリズムにおける動物との自撮りや曲芸観覧では味わうことのできなかった、動物とのつながりを感じることでしょう」(同社)とする。
アニマル体験には、ワールド・アニマル・プロテクションによる指導のもとで作成されたAirbnb動物福祉ポリシーが適用されている。「動物を伴う体験すべてにおいて動物福祉が守られるようにする」と強調した。
一方、動物と触れ合えるだけではない。アニマル体験のうち100件を超える体験が社会貢献体験のカテゴリーに該当。動物福祉に対するAirbnbの長期的な取り組みを強化すべく、社会貢献体験の予約による収益はすべて非営利団体に寄付されるという。
□Airbnb動物福祉ポリシーの概要
- ・野生動物に直接触れることはできない(禁止事項には、動物をなでる、動物に餌をやる、動物に乗るなどを含むが、これらに限定されない)。
- ・使役動物には1頭につき1人だけ乗ることができるが(最大で動物の体重の20%まで)、働かせすぎは厳禁とする。
- ・海洋哺乳類の拘束は厳禁とする。
- ・ホストは次の行為を行わない。象に乗ること、大型ネコ科動物とふれあうこと、野生動物の違法取引、キャンド・ハンティングやトロフィー・ハンティングなどの狩猟、娯楽を目的として動物に芸をさせることなど。
- ・責任ある旅行を行うため、自撮りの小道具として野生動物を使用せず、苦痛を伴うしつけも行わない。
□Airbnbの主なアニマル体験は以下のとおり
ニュージーランドで楽しむ馬との時間(ニュージーランド、オークランド)
蝶とイモムシのびっくり体験! (米国、オハイオ州、コロンバス)
間近で楽しむ放鳥されたコンゴウインコの観察(コスタリカ、ノサラ)
野生のブルックリンオキナインコサファリ (米国、ニューヨーク州、ブルックリン)
救助犬とラニヨンキャニオン ハイキング体験 (米国、カリフォルニア州、ロサンゼルス)
アンデスでガウチョの生活にふれる1日(アルゼンチン、メンドーサ)
□ワールド・アニマル・プロテクション
ワールド・アニマル・プロテクションは50年間にわたり、動物保護に携わり、動物の生きる環境の改善に努めてきた。企業と協力のもと、各企業で飼育する動物に対して高水準の動物福祉が保証されるよう、また残酷な状況下における野生動物の売買、捕獲や殺害といった行為を阻止するように働きかけるなどの活動も行なっている。
このほかにも、災害時には、動物や生活を動物に頼らざるを得ない人々を救助する活動にも取り組んできた。さらに、動物福祉をグローバルアジェンダに加えるよう、意思決定者に影響を与え、動物の人生をより良いものにすべく啓発活動をしている。
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