ANA、自動追従電動車イス実験実験を始める 2020年以降の本格運用を目指す
2019年10月10日(木) 配信
全日本空輸(ANA、平子裕志社長)は11月28日(木)まで、成田空港にて自動で前の車イスを追従する「自動追従電動車イス」の実証実験を国際線の乗り継ぎ客を対象に行う。利用者の意見を集めるほか、係員の操作性などを検証し、2020年以降の本格運用を目指す。
同車イスは前を走行する車イスをコンピューター制御で自動追従するもの。「加速や減速などはスムーズに行える」(同社)という。車イス利用者やそのほかの空港旅客の安全を確保するため、複数のセンサーで車イスの隊列の間を横切る人や障害物などを検知できる機能もある。
エレベーターを使用する際や保安検査場などでの自動追従機能の解除や再開も簡単にでき、乗り継ぎ時間が短い利用者の移動も円滑に行えるようにしている。
近年、移動に不安のある高齢の利用者を中心に空港での乗り継ぎにおける車イスの利用が増えている。同空港では、1日当たり約300台の車イスが使用されている。