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金色の湯で贅沢気分 旬の素材を生かした食事も魅力 ホテル天坊(群馬県・伊香保温泉)

2019年11月7日
編集部:入江千恵子

2019年11月7日(木) 配信

ホテル天坊の外観

 東京から約2時間。バスを降りた瞬間、心地よい秋風に包まれた。榛名山の中腹、標高700㍍にある群馬県・伊香保温泉は紅葉スポットとしても知られ、湯元付近にある「河鹿橋」では11月中旬ごろまでライトアップが行われている。

 今回、宿泊したホテル天坊は、伊香保温泉の2つの源泉が堪能できるほか、旬の素材を使った料理を提供している。2017年に全館の耐震補強工事が完了し、同時に部屋や施設もリニューアルされた。新しく生まれ変わった同ホテルで優雅な時間を過ごした。

金色に輝く「こがねの湯」

 伊香保の湯を満喫できる大浴場「天晴(あっぱれ)」は、1千坪の敷地に内湯や露天風呂、貸切風呂などが点在する。女湯だけで5カ所の風呂があり、なかでも伊香保温泉で古くからある源泉「こがねの湯」は茶褐色を帯びている。湯の中の鉄分が酸化した色で、湿度などによりその色はさらに濃くなるという。

 絶え間なく湧き出る掛け流しの湯は、光りの角度によって周りが金色に輝き、入っているだけで贅沢な気分になる。

 奥の風呂には、平成に入ってから湧出が確認された無色透明の源泉「しろがねの湯」や露天風呂、洞窟風呂などがある。どの湯に入ってもストレスを感じない適温。ゆっくり浸かることで体が芯から温まり、日ごろの疲れを癒してくれる。

 別の階には、天然記念物の三波石を使った岩風呂と露天風呂があり、ここでも2つの源泉に入れる。男女入れ替え制だが、チェックアウトが午前11時とゆっくりで、翌朝も入ることができるので安心だ。

旬の素材を生かした「天心膳」(提供:ホテル天坊)

 夕食は個室の「湯の花亭」で創作料理をいただく。旬のマツタケを惜しみなく使ったマツタケご飯や、ほとんど県外に出回らない最高級のニジマス「ギンヒカリ」の天ぷらなど、地元産の素材にこだわった料理が次々と運ばれてくる。月見をイメージしたデザートは、ゴマクリームが夜空を、栗が月に見立てられていた。

 器や盛り付けにも季節が感じられ、視覚でも秋を味わえる工夫がなされているのも見逃せない。

窓が大きな10畳の和室

 宿泊した部屋は10畳の和室で、窓が大きく開放感があるのが印象的だった。入口以外に段差はない。トイレは独立タイプで、洗面台とシャワールームを完備。空調も部屋ごとに調節ができ、ぐっすりと休むことができた。

宿泊客以外も利用できるティーラウンジ

 翌日のチェックアウト後は、フロント横のティーラウンジへ。ここは宿泊客以外も利用可能で、午前9時―午後4時までセルフサービスのフリードリンクコーナーが設置されている。コーヒーやソフトドリンクを飲みながら、観光プランを練ることも可能だ。

日本庭園を眺めながら入れる足湯

 奥には源泉「こがねの湯」を引いた足湯コーナーがあり、日本庭園を眺めながら疲れた足を休めることができる。タオルも完備しているので、帰り支度したカバンを開かずに済む。

風情ある石段街

 休んだあとは、伊香保温泉のシンボルでもある石段街へ。ホテルの目の前にあるバス停から、1人100円で行けるのもうれしい。土産店や遊戯場が軒を連ねる365段の石段は、「1年を通して、温泉街がにぎわってほしい」という意味が込められているという。

 東京からのアクセスが良い伊香保温泉は、朝のラッシュ後に出発しても、昼ごろは到着できる。気軽に行けるうえ、温泉も食事も観光も楽しめる。これから寒さが増す季節を迎え、温まりに出かけてみるのもよいかもしれない。

                 ◇

【ホテル天坊】今回利用したプランは「女性やご年配の方にお勧め! こだわりの美味 湯の花亭〝天心膳〟」 料金:1泊2食付き1人2万円から(2人1室利用時、1人1室利用時は3万円から) 住所:群馬県渋川市伊香保町伊香保396-20 客室数:183室 収容人数:900人 アクセス:東京から新幹線と在来線、バスで約2時間、新宿から高速バスで約2時間半 問い合わせ:☏0279(72)3880

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