JR東日本、海外に初出店 2021年台湾に「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」開業
2019年11月7日(木) 配信
東日本旅客鉄道(JR東日本)は2021年、台湾台北市に富裕層向けホテル「ホテルメトロポリタン プレミア 台北」を開業する。同社の海外への出店は初めて。メトロポリタンブランドに、ラグジュアリーブランド「東京ステーションホテル」のエッセンスをブレンドし、ハード、ソフト両面でより上質なホテルを目指す。
ホテルは台北市街の中央にあり、観光・ビジネスの玄関口となる台北市の松山空港まで車で約10分、MRTの2路線(松山新店線、文湖線)が接続する「南京復興駅」(松山空港駅から2駅)に隣接するなど利便性の高い場所に位置している。
ホテルが面する南京東路周辺にはビジネス街が広がり、南側には観光目的の旅行者に人気の遼寧夜市もある。また、日本からの観光・レジャー目的の旅行者に人気の中山エリアや信義エリアへのアクセスも良いことから、ビジネスや観光など幅広いニーズでの宿泊を想定している。
建物は、「ウェスティン台北」として使われていたビルをリノベーションして使用。部屋数は全288室で、レストランや宴会場、プール、スパなどを設ける。
JR東日本は台湾に初出店する理由を「親日的な国で、政治不安がない」ことと、「18年の訪台日本人の数が約197万人あった」ことと説明する。また、メトロポリタンホテルズやホテルメッツなどの同社のブランドを海外で浸透させることで、国内インバウンド市場の競争力を高めることも狙いで、今後も台北都市圏を中心に、今回設立した合弁会社によるホテル開業を目指していく考えだ。
なおホテルの運営は、今回の出店に合わせJR東日本グループ会社の台灣捷爾東事業開發股份(たいわんジェイアールひがしじぎょうかいはつこふんゆうげんこうし)と日本ホテルが、福康投資股份有限公司(ふっこうとうしこふんゆうげんこうし)と設立した合弁会社の捷福旅館管理顧問股份有限公司(ジェイフーりょかんかんりこもんこふんゆうげんこうし)が担う。