Airbnb、ラグビーW杯期間中の宿泊者数が1.5倍 ホスト収益は2倍に
2019年11月8日(金) 配信
Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、11月2日に閉幕したラグビーワールドカップ2019の開催期間中に、全国での宿泊者数が前年同期比約1・5倍の65万人だったと発表した。12開催地でエアビーを利用した宿泊者数は前年同期と比べ2倍以上増えて37万人となった一方、ホストの収益も2倍を超え、観光による経済活動の結果が、地域に還元される流れを生んだカタチだ。
ラグビーW杯2019(9月20日~11月2日)は世界中から注目されていた。期間中の海外からの旅行者の出発地は145カ国、8894都市に及んだ。とくにイングランドやオーストラリア、ニュージーランド、フランス、カナダ、アイルランドなど、大会参加国からの宿泊者数が顕著に増えたという。
エアビーはラグビーW杯の開催前から「イベント民泊」の実施を支援してきた。12開催地のうち、5地域(大分県**、釜石市、熊本県、神戸市西区・北区、東大阪市)で「イベント民泊*」を行った。12開催地をみると、エアビーの宿泊者数は同110%増の37万人、ホストの収益は同108%増だった。
エアビーアンドビージャパンの田邉泰之代表は「今後予定されている大規模イベントに向け、日本の観光業界がさらに成長し、多様化するための役割をつとめ、支援を継続していく」と意気込みを語った。
*「イベント民泊」とは、一定条件のもと、旅館業法の営業許可なく宿泊サービスができるもの。行政が住民に住宅の宿泊施設としての提供要請を行うことによって、大規模イベント開催時など、多くの旅行者が訪れる際に、宿泊施設の不足を補うための臨時措置
**大分県は「農村民泊」を期間中「イベント民泊」として代替