シートが乗客の睡眠感知 起床時のみ機内食の提供可能に パラマウントベッドとジャムコ
2019年11月18日(月) 配信
医療施設や高齢者施設などに向けのメーカー「パラマウントベッド」(東京都江東区)」と航空機内装品を製造する「ジャムコ」(東京都立川市)はこのほど、IoTやITの展示会「CEATEC 2019」に出展した。客室乗務員が睡眠状況を把握できる座席の試作品を展示した。現在は開発段階で、2020年3月の販売を目指している。
同試作品はパラマウントベッドが開発した心拍数と呼吸、体動を測定できる「Active Sleep ANALYZER(アクティブスリープ アナライザー)」を備え付けている。客室乗務員はバックヤードから、乗客の状態を知ることができる。実用化後は、機内食などを適切なタイミングで提供が可能になる。
乗客は自身の呼吸と心拍数をシートに備え付けのモニターで見ることができる。シートは取得したデータから睡眠の深さなどを算出し、スコアとして表示する機能も備える。
導入先は10月15日(月)時点で、未定となっている。今後、世界のすべての航空会社に提案。ファーストクラスと個室タイプのビジネスクラスでの導入を想定している。
今後は起床と睡眠を検知し、リクライニングを自動調整する機能の導入をはかる。10月15日に開いた発表会でジャムコの大栗強課長は「疲れない移動の提供が目標」と力を込めた。