鳥取県、麒麟獅子舞などアピール 日本遺産呼び水に誘客を
2019年11月18日(月) 配信
鳥取県は11月18日(月)、東京都内でメディアを対象に県内の日本遺産をアピールした。県内には4件の日本遺産がある。5月に登録されたばかりの「麒麟獅子舞」を呼び水に、観光客の増加を狙う。
麒麟獅子舞は、1650年に鳥取東照宮で行われた祭礼「権現祭」が起源とされている。頭を中国の霊獣「麒麟」に変えた獅子舞と誘導を行う猩猩(しじょう)が一緒に躍る。獅子舞の姿を見た人に幸せを呼び、大人は1年間無病息災で過ごせ、子供は元気で賢くなるとして、鳥取県と兵庫県の各地に広がっていったという。
現在、県内の128カ所で土日や休日を中心に、年1回以上麒麟獅子舞を披露している。朝、太鼓の音を合図に各地域の神社や家などを1軒ずつ訪れ、舞っている。
中原斉地域づくり推進部文化財局局長は「今年度中には、重要無形文化財に登録されるようにしたい」とさらなる展開に意気込みを述べた。
このほか、三朝温泉や三仏寺奥院で構成する「六根清浄と六感治癒の地~日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉~」と大山道や大神山神社奥宮など大山信仰にまつわる「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」、「荒波を乗り越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の、県内4カ所すべての日本遺産を紹介した。