NAA、3期連続で最高収益 五輪向け改修で増収減益 19年度中間連結決算
2019年11月19日(火) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)がこのほど発表した2019年度中間連結決算(19年4~9月)によると、営業収益は前年同期比1・4%増の1267億9700万円となった。3期連続で、民営化以降の最高を更新した。
営業利益は同5・9%減の293億3700万円、経営利益は同6・3%減の284億5500万円、中間純利益は同10・3%減の183億9500万円。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた施設の改修と店舗のリニューアルに伴う営業休止や、元安などによる中国系旅客の消費意欲の低下で、空港運営事業とリテール事業で減益となった。
通期の航空取扱量は航空機発着回数、航空旅客数ともに増加し、過去最高を更新し増収を見込む。
一方、19年度通期連結業績予想は、営業収益が同0・8%増の2571億円、営業利益は同16・7%減の465億円、経常利益が同16・5%減の448億円、当期純利益は同22・0%減の279億円に設定。引き続きオリンピックに向けた改修と店舗のリニューアルに伴う営業休止や、台風被害の対応費用、退職給付費用の増加などで減益となる見通し。
□発着数13万回 8年連続で最高値更新
19年度中間(4月~9月)航空取扱量によると、航空機発着回数は前年同期比5・0%増の13万5千回だった。アジア方面を中心とした国際線・国内線の新規就航と増便などにより8年連続で開港以来、過去最高を記録した。このうち、国際線は同3・8%増の10万7千回、国内線は同9・9%増の2万9千回だった。
航空旅客数は同4・0%増の2261万人となり、5年連続で開港以来の最高値を更新した。このうち、国際線が同2・8%増の1862万人で、国内線は同10・1%増の399万人と増加した。