エアビー、新たな「クッキング体験」始める 世界75カ国以上、3000件のレシピが
2019年11月27日(水) 配信
Airbnb(エアビーアンドビー)はこのほど、世界中の家族秘伝の料理を作りながら楽しめる新たな「クッキング体験」を始めた。75カ国以上で、3000件ものレシピを用意する。提供開始を記念し、家庭の秘伝レシピの募集や、イタリア旅行への招待、ゲストに合う体験が分かる「グルメ診断」も行う。
エアビーの飲食関連の体験は2018年以来、前年比160%のペースで成長してきた。クッキング体験は、「少人数の和気あいあいとした雰囲気の中で、地域ならではの体験が楽しめる人気の体験」(同社)を新しいカテゴリーとしてまとめたもの。
これまでの料理教室のようなものではなく、「すべてのクッキング体験の中心にあるのは、人とのつながり」(同)だという。
ホストとゲストはともに料理を作り、食卓を囲む。家族や農家の人々、パティシエをはじめ、世界各地のホストが秘伝レシピを教え、食にまつわる話を共有しながら、料理の裏にある想いなども伝えていく。
エアビー共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のブライアン・チェスキー氏は、「創業以来、一緒に食卓を囲むことは、文化の壁を超え人と人とのつながりを深める重要な役割を果たすことに気が付いていた。クッキング体験により、人々が集まって食事を作り食卓を囲む伝統を取り戻したい」とした。
このほか、「世界中の家族秘伝のレシピが受け継がれていくよう、貢献していきたい」と語った。
□秘伝レシピ募集
同社は、ブームを呼ぶ秘伝料理を見いだすため、おすすめの家庭料理人(自己推薦も可)を募集している。当選者はイタリア旅行に招待され、イタリアで料理技術を学べるほか、2020年に出版予定のAirbnb料理本にレシピを掲載することができる。
参加方法は、家庭料理人を推薦し(自己推薦も可)、料理への情熱などをまとめた文章を書き、応募フォームに送信するだけ。現在募集中で、締め切りは2019年12月24日、日本時間で午後1時59分まで。
審査を通った上位100人の料理人は、イタリア北部ポレンツォのユネスコ世界遺産にあるスローフードの食科学大学で、5日間の特別講習(4回のうち1回)を受講することができる。
当選者決定は2020年1月23日までに行われ、結果は1日以内に応募時に提出されたメールアドレス宛てに通知される。選ばれた100人は25人ずつで、2020年6月15日、22日、29日、7月6日にはじまる特別講習全4コースの1つに招待される。
□エアビーのクッキング体験の一例
- Prue Leith氏と一緒にランチをつくろう(イギリス、ロンドン)
- Enrique Olvera氏のトウモロコシを使った料理ワークショップ(メキシコ、メキシコシティ)
- シンガポール料理の第一人者Violet Oon氏とつくるプラナカン料理(シンガポール)
- ウズベキスタンの伝統的な家庭料理(米ニューヨーク州、ブルックリン)
- モンマルトルでフランス菓子づくり(フランス、パリ)
- 自宅で作れるメキシコ料理(メキシコ、メキシコシティ)
- シンガポール版家庭の味(シンガポール、シンガポール)
- 古代メキシコの料理の風習(メキシコ、メキシコシティ)
- 現地のお母さんと日本のストリートフードを作ろう (日本、東京)
- おばあちゃんと手作りパスタに挑戦(イタリア、ローマ)
- 日本家屋でそば打ち体験(日本、東京)
- アルゼンチンの伝統的な家庭料理(米ニューヨーク州、フォレストヒルズ)
- ズールー料理をモダンにアレンジ(南アフリカ、ドルフィンコースト)
- 餃子を粉からつくろう(米ニューヨーク州、ニューヨーク)
- 富士山麓の食材を使ったBENTO BOX作り体験(日本、富士宮市)
- カカオ料理作り(イギリス、ロンドン)
- 歴史的邸宅でのシークレットガーデンディナー(タイ、ケトポンプラップサトルパイ)
- 小さな生き物たちの料理(米カリフォルニア州、ロサンゼルス)
- 江戸料理と日本刀のパフォーマンス(日本、東京)