日本橋でアバターの都市実装開始 ANAHDと三井不動産の共同事業
2019年11月28日(木) 配信
ANAホールディングス(ANAHD、片野坂真哉社長、東京都港区)と三井不動産(菰田正信社長、東京都中央区)は12月から、日本橋エリアにおけるアバターの都市実装共同事業を始める。2020年にはアバター100台の投入を目指す。
アバターとはVR(仮想現実)、ロボティクス、センサー、ハプティクス(触覚)といった最先端のテクノロジーによって、異なる複数の場所に設置した遠隔アバターロボットに接続し、あたかも自分が存在し、物理的に物を動かしたり触ったりできるテクノロジー。
ANAHDは独自開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」とアバターサービスを提供するためのプラットフォーム「avatar-in(アバターイン)」、アバター導入に関する知見を提供する。
三井不動産は日本橋エリアのほか、三井不動産グループが行っている幅広い事業を活かしてアバター導入機会の提供を行う。
□「newme」でのショッピング
同事業の第1号プロジェクトとして12月から、日本橋エリアで「newme」での買い物体験ができるショップをオープンする。
遠くて日本橋まで足を運べないときや、家から出られないときでもアバターを通じた接客によるショッピングが可能になる。
□遠隔地とのビジネスに活用
アバターを使った遠隔地とのコミュニケーションやカンファレンスの参加によってビジネスシーンにも活用できる。
宇宙ビジネスのプレイヤーが集まり、交流する拠点「宇宙ビジネス拠点 X-NIHONBASHI」では、2020年3月から「newme」が複数台稼働を始める。今後はほかのオフィスやイノベーション拠点、カンファレンス施設などにも設置を進め、ビジネスコミュニケーションの活性化を図る。
□パソコンでアート展への来場可能に
2020年1月から日本橋で開催予定の五感で楽しむ花の体感型アート展「FLOWERS BY NAKED 2020-桜-」では、パソコンからアバターを通じた来場が可能になる仕掛けや、リアルとデジタルが融合した演出を検討している。