NAA、新滑走路予定地の視察会実施 予定地は道路や田んぼなど広がる
2019年12月4日(水) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)はこのほど、NAA記者会に向けて成田国際空港の視察会を行った。発着枠拡大のために新しく設ける見通しの「新滑走路の予定地」などを説明した。
「新滑走路の予定地」には現在、道路や田んぼ、民家などが建っている。多くの道路は使用中で、民家には人が住んでいるが、2029年3月31日の供用開始を目指したいとしている。
今後、成田国際空港が土地の取得と工事を進めていく。これらの土地をすべて平らにし、滑走路など空港施設を建設するため、風景は大きく変化するという。
このほか、夜間飛行制限の緩和をするA滑走路と延伸を目指すB滑走路を見て回った。同社は、空港の騒音対策や自然保護などを小学校5・6年生に啓発する「成田空港エコキッズ・クラブ」で行う「エコツアー」などで滑走路を公開してきた。今後も、滑走路を含めた見学ツアーを実施する予定だという。
ランプタワーでは、12月5日(木)に使用を開始する高速離脱誘導路を視察。同誘導路の供用開始で、発着回数が1時間に68回から72回に増える。
「成田アニメロード」と「成田アニメデッキ」は11月28日(木)、第2ターミナルにオープンした。成田アニメロードでは、アニメキャラクターと日本の観光スポットをセットで描いたフォトスポットを用意。
成田アニメデッキでは、訪日客に人気のアニメグッズなどを取り扱う。成田アニメデッキの入口には、ガンダムの実物大頭部モニュメントを設置。目立たせることで、来客増加につなげたい考えだ。
広報部の飯笹龍一マネージャーは「成田国際空港の施設は大幅にリニューアルする。多くの人に利用してほしい」と語った。