50歳以下の地元有志が新会社「湯50」設立 地域活性化を 山形県・蔵王温泉
2019年12月10日(火) 配信
山形県・蔵王温泉の次世代を担う50歳以下の有志8人とNECキャピタルソリューション(今関智雄、東京都港区)はこのほど、蔵王温泉エリアの観光活性化を目的とした新会社「湯50」(伊東健太郎社長、山形県山形市)を設立した。不動産のリノベーションや宿泊・飲食施設の誘致など、街並み整備事業に取り組む。
蔵王温泉エリアでは近年のインバウンド観光客の増加もあり、冬季の樹氷鑑賞やスキー客は堅調なものの、グリーン期の集客には大きな課題がある。また、ピーク時に2千人いた人口も500人まで減少し、既存の事業者の高齢化も進むなか、今後の事業承継も大きな課題となっている。
こうした状況を踏まえ、蔵王温泉観光協会から派生して、地元で事業を営む50歳以下の有志が集結し、湯50を設立した。遊休不動産の利活用や事業承継の受け皿となり、地域内外から蔵王を愛する担い手を誘致する活動を行う。
□新会社の取り組み
蔵王温泉は冬の観光客だけに頼らない、温泉を中心とした街づくりを行っている。湯50は、蔵王温泉観光協会などとも連携しながら、蔵王温泉における「滞在環境」と「集客拠点」の整備に取り組む。
2020年度には「高湯通り」の滞在環境を整備すべく、地元の遊休不動産を活用した飲食店のオープンと泊食分離型の宿泊施設を誘致を計画している。