日本生産性本部、第2回経営デザイン認証式を開く 旅行業界からは2社が受賞
2019年12月23日(月) 配信
日本生産性本部の経営品質協議会(森田冨治郎代表、東京都千代田区)はこのほど、第2回経営デザイン認証式を開いた。ランクアップ認証とスタートアップ認証の2部門があり、計22組織が表彰を受けた。旅行業界からはANAテレマートと玲・彩ホテルズを運営する日本興機がランクアップ認証で受賞した。
ランクアップ認証は、経営の目標と達成時期を定めた「ありたい姿」と競争関係や顧客・市場、独自性などの「現在の環境認識」、「実現に向けた変革課題」の3項目を経営設計図として、申請企業が同協議会に提出する。
3項目が組織的に明確化されているかを同協議会が評価したうえで、自組織の人達が合意・納得している状況をトップインタビューで確認し、自社の経営方針の制度を高めるアドバイスを得ることで認証される。
ANAテレマートの梶田恵美子社長は、柔軟性に富んだ航空会社グループを目指しているとしたうえで、「今後は、経営設計図を実行に移したい。さらに、幹部クラスの社員には経営設計図を定められるようにし、後進を育てたい」と意気込んだ。
玲・彩ホテルズを運営する日本興機の平岩茂人社長は「事業拡大にあたり、従業員に会社の方針を再認識してもらうために申請した。受賞を機に経営設計図を浸透させたい」と感想を述べた。
スタートアップ認証は「ありたい姿」と「現在の環境認識」、実現に向けた変革課題を鮮明にするとともに、ありたい姿に結び付く業績と社員満足、顧客満足の3つの成果や指標・目標が明確にされているかを評価。ありたい姿に向けたプランをトップインタビューで確認し、自社の経営設計図を具体的に進めるためのアドバイスを受け、認証を決定する。
片野坂真哉共同委員長は「認証企業には10年後を見据えて取り組みが多い。チームワークがよりよい申請書を作る力になる」と今後応募する企業にヒントを出した。