訪日中国人旅行者 目的は「雪見とウインタースポーツ」が人気上昇
2020年1月23日(木) 配信
トリップドットコムグループ(孫潔CEO、中国・上海)はこのほど、2019年の訪日中国人旅行者の傾向を発表した。これによると、旅行目的は「お花見」や「紅葉」、「温泉」が上位を占め、「雪見とウインタースポーツ」や「離島バケーション」、「着付け体験」などの人気が上昇していることが分かった。
□新造語“爆滑り”も
22年の北京冬季オリンピックに向けて中国ではスキーをはじめ、ウインタースポーツが熱気を帯びている。日本を訪れる旅行者にも「“爆滑り”という造語が生まれるほど、とくにFIT(海外個人旅行)は、体験型消費を求める傾向が一層強くなっている」(同社)という。
FIT客の人気が急上昇したエリアは、①高松②神戸③佐賀④仙台⑤伊豆⑥松山⑦熊本⑧名古屋⑨鹿児島⑩札幌――の順。人気の理由として、同社は「日本を旅行するリピーターの増加や、直行便の開通、地元観光インフラの改善などが考えられる」と分析。とりわけトップの高松は、過去2年間で中国人FIT客数が約30倍増加している。
人気観光スポットは、①ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)②東京ディズニーランド(千葉県)③海遊館(大阪府)④東京タワー(東京都)⑤レゴランド・ジャパン(愛知県)――などが上位を占めた。
人気デパート・店舗は、①高島屋②近鉄百貨店③ビックカメラ④小田急百貨店⑤大丸――の順となった(出典:19年中国游客赴日自由行報告)。
□地方から訪日客増加
同グループは、中国人が海外旅行をする際、ビザ申請代行サービスも提供している。日本への申請者は、「1990年代―2000年代生まれの世代が増えているほか、4大都市(北京・上海・広州・深圳)以外の都市からの訪日旅行者数が増加傾向にある」と報告している。