観光庁とJATA、日本人海外旅行者数2000万人達成の祝賀会を開催 田端長官「さらなる飛躍を」
2020年1月28日(火) 配信
観光庁と日本旅行業協会(JATA)は1月27日(月)、2019年の日本人海外旅行者数が史上初の2000万人を突破したことを受け、国土交通省内で祝賀会を開いた。民間企業や各国の駐日大使館、政府観光局(JNTO)など官民から約250人が出席し、観光関係者の悲願達成を祝った。
19年の日本人海外旅行者数は、前年比5.9%増の2008万人を記録。政府が掲げた目標「2020年までに2000万人」を1年前倒しで成し遂げた。
あいさつに登壇した観光庁の田端浩長官は「日本人が海外を訪れることは、国際交流など外交的に重要。諸外国も求めている」と述べた。
そのうえで、「2020年は羽田の発着枠の充実など、アウトバウンドにとって好材料ばかりで、風向きが良い年。さらなる飛躍を実現していきたい」と力強く語った。
続いて登壇したJATAの田川博己会長は、「前回の東京五輪があった1964年に海外旅行が自由化された。その後、米国同時多発テロなどを経て、2000万人を達成した」と振り返った。
現在、影響が懸念される新型コロナウイルスにも触れ、「過去にもSARSや新型インフルエンザ、災害などがあったが、乗り越えてきた。皆さんで前に進んでいきましょう」と意気込みを語った。
日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)の田中純一副会長は、大畑貴彦会長の祝辞を代読。19年7月に運用を開始した政府公式の海外安全情報共有プラットフォーム「ツアーセーフティーネット」が活躍するときだとした。
ツアーセーフティーネットに参加する旅行会社で申し込みをした場合は、旅先の安全情報やツアー参加者の安否確認が可能で、OTOAでは都市別安全情報を提供している。