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専門新聞協会が新春講演会 藤井聡氏「国土強靭化と経済成長の両立を」

2020年1月31日
編集部:木下 裕斗

2020年1月31日(金) 配信

藤井聡教授

 日本専門新聞協会(入澤亨理事長)は1月28日(火)、東海大学校友会館(東京都千代田区)で新春講演会を開いた。講師には京都大学大学院教授の藤井聡氏を招き、「国土強靭化と経済成長―強い日本を作る―」をテーマに講演を行った。甚大な被害をもたらす災害が頻発するなか、国土強靭化のための公共政策を研究する藤井氏は「国土強靭化と経済成長の両立」の必要性を訴えた。

 藤井氏は「堤防や橋などの建設を行う公共投資を増やすことで、国内需要が拡大され、デフレを脱却できる」と持論を展開した。このうち、河川の洪水対策として堤防などを建設することは「公共投資で経済が循環する」と強調。「災害が発生して川周辺の建物をすべて建て直すことになるより、堤防建設の方が費用を安く抑えることができる」と説明した。

 自然災害の発生率についても言及した。「『100年に1度』と表現される自然災害は20%前後。首都直下地震は5~6%程度で発生する」と述べ、高い確率であることを伝えた。

入澤亨理事長

 講演会後には、レセプションを開いた。入澤理事長は5Gの実用化開始や、AI(人工知能)、IoTなどが普及しているなか、「『紙から電子媒体への移行』だけでは済まない変化が起こる。新しい世の中に対応しなくてはいけない」と専門新聞の業界を変える必要があるとの考えを示した。

 入澤理事長は新たな変化に対応するため、特命委員会を設立したことを報告した。「公益目的事業などを見直す。協会の在り方を根本から変えることになる」と時代に合わせた存在になることに意欲を示した。

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