国交省、成田国際空港の滑走路新設など許可 滑走路3本で発着回数50万回へ
2020年2月3日(月) 配信
国土交通省は1月31日(金)、成田国際空港(NAA、田村明比古社長)に滑走路新設などを許可する「成田国際空港の更なる機能強化に係る航空法変更許可書」を交付した。これにより、滑走路は1本増え、合計で3本になる。発着回数は、現在の年間30万回から50万回へ大幅に増加する。
現在、4000㍍のA滑走路と2500㍍のB滑走路があるが、B滑走路を1千㍍延伸し、3500㍍となる。さらに、3500㍍のC滑走路も新設する。これらに伴い、空港などの敷地面積が拡大し、誘導路を新たに設ける。
今後は、埋蔵文化財の調査と地質調査を行い、工事を始める。完成は2029年3月31日を予定している。
国土交通省航空局の和田浩一局長はNAAの田村社長に「地域には丁寧な対応をお願いします。1日でも早く完成させてください」と要望した。
田村社長は「地域への対応は丁寧に進め、1日でも早く完成させたい。そのために、地域振興に関わっていく。空港事業は地域の発展に貢献できるようにしたい」と力を込めた。