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「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(2月号)」

2020年2月23日
編集部

2020年2月23日(日)配信

http://zoomjapon.info

〈巻頭言〉

クロード編集長

 謹賀新年。というには、いささか遅すぎますが、とうとう日本が世界に向けてその存在感を示す絶好の機会、東京オリンピック・パラリンピックの年がやってきました。2020年の本誌最初の特集は、日本にとって大切な1年の始まりにふさわしく「スポーツ」がテーマ。日本社会とスポーツマンガの結びつきに着目しました。文化面では、フランスで4月1日から公開される、故・樹木希林さん主演の映画作品「日日是好日」や、東京 21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「めったに見られないデザイナー達の原画」展を紹介。グルメページでは、昨今話題の「ヴィーガン・レシピ」の筆者、米澤文雄シェフが進化させている完全菜食のヴィーガン料理の動向についてレポート。旅ページでは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が愛した水の都、島根県松江市を訪れました。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 「スポーツとマンガ」

鈴木伸一氏は前回の東京オリンピックの時は31歳だった

 スポーツマンガの歩みを俯瞰すると、他のジャンルに比べ、いかに時代背景からの影響を受けているかが見えてくる。そのなかで、1964年の東京オリンピックは、大きな要だ。国内で旋風を巻き起こした柔道や女子バレーチームの活躍は、その後、「柔道一直線」や「アタックNo.1」などのマンガ(アニメ)作品の誕生につながった。厳しい特訓を努力と根性で乗り越え、勝利をつかむ選手の快進撃に、多くの国民は、敗戦国から先進国となった自国の経済成長を支えている自分たちの姿を重ねて見ていたのだろう。こうして1960・70年代は、「巨人の星」「あしたのジョー」など、いわゆる「スポ根」が人気を博した。経済的に豊かになった80年代に入ると、「タッチ」のような恋愛などの「ストーリー」重視の作品や、「キャプテン翼」のようにファンタジー要素が混じったスポーツものがヒット。1990年代には、社会の急速な多様化に比例して、スポーツマンガも多様化。「MAJOR」や「SLAM DUNK」が登場したのはこの時代だ。■ハンドボール、バトミントンなどジャンルが広がり続ける近年のスポーツマンガの動向。■野球マンガ人気の秘密と少年雑誌。■漫画家・鈴木伸一氏に聞く、1964年東京オリンピックとマンガ。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉長期的なインバウンド事業と成果

倉敷市は2月末までパリで11のメーカーの展示販売会を開催中

 日本が訪日外国人の誘致に力を入れ始めてからおよそ20年が経ちました。実際にインバウンドという言葉を頻繁に聞くようになったのはまだ最近で、とくにフランスにおけるB to Cビジネスのインバウンド事業が見られるようになったのは、肌感覚としては2013―14年以降です。この頃から手探りながらもパリで独自イベントを開催したり、現地主催の大型イベントに参加するなどして、プロモーションを継続的に展開してきた地方自治体や企業は、約5年間の試験的な活動を経て、ようやくアジアやアメリカとは異なるフランスの具体的な、そして独特のマーケット事情を把握してきたように感じられます。なかでも、「和食」や「美しい風景」という日本の全国的に共通したテーマを超えて、早い時期から地元産業などを絡め、その地域の特性を前に出し、他地域との差別化をはかってきた自治体は、その成果が少しずつ形になってきているようです。16年に400周年記念プロジェクトを大々的に、そして長期的に行った有田焼のイベントも記憶に新しいですが、最近では、倉敷市主催の、地元の繊維製品を販売するポップアップストアが好評。しっかりとしたプロダクトアウトによるインバウンドの好例です。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

 

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