「クールジャパン・マッチングアワード2019」各賞決定 ANAの歌舞伎をテーマにした機内安全ビデオがグランプリ受賞
2020年3月11日(水) 配信
クールジャパン官民連携プラットフォームは3月10日(火)、「クールジャパン・マッチングアワード2019」の受賞者を発表した。グランプリは、全日本空輸(ANA、平子裕志社長)と松竹(迫本淳一社長)の取り組み「歌舞伎がテーマの機内安全ビデオ」が受賞した。そのほか準グランプリなど、計8つの取り組みが選ばれた。
ANAは松竹の全面協力のもと、日本の伝統芸能である「歌舞伎」をテーマとした約4分間の機内安全ビデオを制作。17カ国対応の字幕付きで2018年12月(国際線は19年1月)から上映している。
ビデオを視聴することで安全の重要性を理解してもらうとともに、日本文化を国内外に広く伝えることを狙いとしている。
審査員長を務めた夏野剛慶應義塾大学大学院特別招聘教授は「歌舞伎という日本の伝統芸能の要素をふんだんに取り入れ、かつ、安全周知という機能を全く損なうことなく、非常に完成度の高い作品である」と評価した。
「クールジャパン・マッチングアワード」は、内閣府が進める「クールジャパン戦略」の観点を軸に、日本の魅力を深掘りし、分野や地域、海外との連携を通じて世界の共感を得た取り組みを募集、表彰している。
なお、3月10日(火)に予定していた表彰式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策の一環として、延期が決まった。
受賞者は次の通り。
□グランプリ(1件)
取り組み分野/取り組み名:航空によるインバウンドと歌舞伎/「歌舞伎がテーマの機内安全ビデオ」
受賞者(応募者/連携先):全日本空輸/松竹
□準グランプリ(1件)
取り組み分野/取り組み名:パラスポーツ×テクノロジー/「CYBER SPORTS(サイバースポーツ)」
受賞者(応募者/連携先):ワントゥーテン/RDS、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター fuRo、清水建設コーポレート企画室コーポレート・コミュニケーション部東京2020推進グループ
□奨励賞(3件)
取り組み分野/取り組み名:ハンコ×キャラクター・自動車等/「痛印(いたいん)」
受賞者(応募者/連携先):TOSYO/日産自動車、講談社、アニプレックス
取り組み分野/取り組み名:テクノロジーと伝統によるナイトタイムエコノミー/「夜会 by 1→10」
受賞者(応募者/連携先):ワントゥーテン/東京都公園協会、名古屋テレビ放送、竹芝エリアマネジメント、NREG東芝不動産、名古屋城光のイベント実行委員会
取り組み分野/取り組み名:上海と東京で放送・配信/「侬好、東京(のんはお、どんじん)」
受賞者(応募者/連携先):ジャパンエフエムネットワーク/上海東方広播有限公社
□特別賞(3件)
取り組み分野/取り組み名:ホテル×商店街の空家/「商店街HOTEL 講 大津百町」
受賞者(応募者/連携先):自遊人/木の家専門店谷口工務店、大津市商店街連盟
取り組み分野/取り組み名:地域観光×食/「下北ジオ・ガストロノミー・ツーリズム」
受賞者(応募者/連携先):しもきたTABIあすと/本田屋本店
取り組み分野/取り組み名:アパレル × 地域の伝統産業、体験/「LOCAL WEAR by snow peak」
受賞者(応募者/連携先):スノーピーク/佐渡棚田協議会、浅記、京屋染物店