Loco Partners、インバウンド旅行動向調査を発表 人気エリアでは北海道がトップ
2020年3月13日(金) 配信
ホテル・旅館の宿泊予約アプリ「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partners(篠塚孝哉社長、東京都港区)はこのほど、「2019年 インバウンド旅行動向調査」を発表した。これによると、人気エリアランキングでは北海道がトップとなった。
調査は中国と韓国、台湾、香港、英語圏の利用者を対象に実施した。中国と英語圏利用者においては、神奈川県や静岡県など都心からのアクセスが良好で、国内の定番観光地が上位となった。
韓国と台湾、香港の利用者からは大分や福岡などの九州に人気が集まった。「韓国と台湾、香港は九州に近く、LCCの新規就航や増便など交通機関が拡充したことで、気軽に行けるようになったことや、個人旅行で地方に足を運ぶ利用者が増加した」(同社)と分析した。
人気上昇都道府県ランキングでも「北海道」が1位となった。自然を生かしたレジャー体験や豊富なご当地グルメなどが人気だった。「ビザ発給要件の緩和のほか、アジアと北海道間の国際線の新規就航、観光客の受入体制を強化した」ことも奏功したという。山梨や和歌山などの地方も上位にランクインしており、「インバウンド旅行者の観光ニーズも多様化している」(同社)と評価した。
エリア別の宿泊予算では、英語圏が8万1375円で最高。国内旅行者とインバウンドの宿泊予算を比較では、インバウンドの方が1万3591円高い結果となった。
グループシェア率では「2人」が約60%で最も多かった。18年との比較では「1人」、「3人」、「4人以上」のシェアが増加した。「1人旅や友達同士のグループ旅行など、さまざまなスタイルで旅を楽しむ利用者が増加した」(同社)とコメントした。
「2食付き」「朝食のみ」「夕食のみ」など宿で食事を楽しんだ利用者は、約60%だった。
人気宿ランキングでは「ふふ 河口湖」や「旅亭 花ゆら」、「箱根・芦ノ湖 はなをり」など山や森など豊かな自然に囲まれ、温泉を満喫できる宿が上位にランクインした。また、上位の宿泊施設の周辺には、河口湖や登別地獄谷、芦ノ湖などがあり、自然を楽しむ観光スポットやアクティビティがあることが特長的だった。