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「夏の朝」と「美人夏姿図」を同時に展示 岡田美術館、 4月5日から特別展「生誕 260 年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―」スタート

2020年3月26日
営業部:後藤 文昭

2020年3月26日(木) 配信

葛飾北斎
「 夏の朝 」 部分 19 世紀初頭 岡田美術館蔵

 岡田美術館(神奈川県・箱根町)は 4月5日から9月27日まで、特別展「生誕 260 年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―」を行う。北斎の画業70 年のうち、40歳代から 最晩年までの各時代を代表する肉筆画 11 点を中心に、版画・版本、春画を含む全 17 点の作品を展示。同館が収蔵する北斎の全作品(14 点)が同時に公開されるのは初めてだ。

 展覧会の目玉の一つは、同館収蔵の「夏の朝」と個人蔵の「美人夏姿図」。ともに北斎が50歳前後に描いた美人画の傑作で、北斎の画集などにも頻繁に紹介される代表作だが、展覧会で並べて展示された記録がほとんどないため、今回は貴重な空間になるという。

葛飾北斎「美人夏姿図」19 世紀初頭 個人 蔵

 会期中は、北斎以外の浮世絵師による肉筆画や版画も楽しめる。その中でも特に注目なのが、2012 年に約60 年ぶりに再発見され、同館の収蔵となった喜多川歌麿の肉筆画「深川の雪」。今回は、「雪月花」三部作を構成するアメリカの美術館所蔵の「品川の月」、「吉原の花」の高精細複製画も同時に展示される。

喜多川歌麿「深川の雪」(部分)享和2年~文化3年(1802~06)頃 岡田美術館蔵

 また展覧会の開催に合わせ、同館専属ショコラティエ三浦直樹氏が手掛ける新作チョコレートを売り出す。葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から、同館収蔵の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」をモチーフにしたデザイン。味は、「ピーチアプリコット×ベルベンヌ」など、フルーツにハーブやスパイスを組み合わせた新感覚の8種類を用意する。

Okada Mus
eum Chocolate 『波と富士 』

生誕 260 年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに 概要

会期:4月5日(日)~9月27日(日)

休館日:会期中休館日なし

開館時:午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)

入館料

一般・大学生:2800円(2550円)
小中高生:1800円(1550円)

※()内は前売り料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売

講演会

北斎の美人画 ―「夏の朝」を中心にー

日時:6月13日(土)、午後1:00 ~午後2:30

講師:小林忠(岡田美術館 館長)

北斎の風景画 ―「冨嶽三十六景」を中心にー

日時:8月22日(土)、午後1:00 ~午後2:30

講師:小林忠

関連講座

北斎肉筆画の魅力―岡田コレクションを中心にー

日時:7月18日(土)、午後1:00~午後2:30

講師:稲墻朋子(岡田美術館 学芸員)

講演会・関連講座申込方法:電話

TEL:0460―87―3931

ギャラリートーク

館長によるギャラリートーク

日:4月16日、5月7日・21日、6月4日・18日、7月2日・16日、8月6日・20日、9 月3日・17日 (いずれも木曜日)

時間:午後:1:30

学芸員によるギャラリートーク

日時:4月17日~9月18日の毎週金曜日、午前11:00

※申し込み不要。参加費無料(要入館料)

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