鹿児島県、「鹿児島のウェルネス」モデルコースや体験プログラム作成 国内外にパンフレットなどで発信
2020年3月31日(火) 配信
鹿児島県は、自然や景観、温泉資源、食、トレッキングサイクリング、マリンスポーツなど「健康・癒し、長寿」に関する地域資源を「鹿児島のウェルエス」と位置付けている。このほど、国内外に向けてモデルコースや体験プログラムなどを作成し、パンフレットなどで情報を発信している。体験プログラムはアクティビティ予約サイト「アソビュー」で順次公開する。
モデルコースは20テーマを紹介。このうち、「鹿児島の発酵文化で内から健康に」をテーマにしたコースは、鹿児島市と霧島市、姶良市を巡り、100以上ある焼酎蔵や世界でも珍しい壺畑で育てるという黒酢などで発酵食品に触れる行程となっている。職人たちの絶え間ない観察と試行錯誤により、大切に育てられた微生物の恩恵を五感で感じられるという。
体験プログラムのうち、「『砂むし温泉』だけではない、ガイドが案内する地元の名泉ホッピング体験」では、指宿ならではの泉質の異なる温泉を体験する。地元のガイドが推薦する名泉に案内し、各温泉の特徴を伝えてくれる。
□モデルコースの行程例
「鹿児島の発酵文化で内から健康に」コースの場合
Day1
鹿児島空港
↓バレルバレープラハ&GEN
・3代続く老舗麹屋が営む麹のテーマパーク。麹を学び、味わい、購入も可能。「霧島こうじ蔵GEN」では麹で育てた黒豚メニューを楽しめる。
↓加治木まんじゅう
・鹿児島の郷土菓子
↓石蔵ミュージアム
・1869年創業の焼酎蔵。製造工程や歴史が学べ、小型蒸留器やVRを使ったユニークな体験を提供。
↓天文館で発酵巡り
・夕食には鹿児島のソウルフード「味噌おでん」や「焼酎」などを堪能できる
Day2
↓福山の黒酢
・太陽と微生物の力を借り、1年以上かけて壺で育てられた福山の黒酢。職人は発酵の音に耳を澄ませ、色や味、香りを確かめながら熟成まで見守るという。坂元のくろずや黒酢の郷 桷志田のレストランでは、桜島と壺畑の景観と共にまろやかでコクのある黒豚料理を味わえる。
↓薩摩錫器工芸館
・ひんやりと手になじむ錫器。これで味わう焼酎は格別だという。錫器の展示販売のほか、錫皿の製作も体験(1時間)できる。
□このほかの体験プログラム
百年三代続く果樹園農家での収穫体験と本土最南端のウイスキー蒸溜所で香りを纏う~乳酸菌・発酵菌・発酵モロミで作り出される南さつまの本物に出会う~
百年三代にわたり柑橘類を栽培している「清木場果樹園」で、乳酸菌などを活用した堆肥を使い、丁寧に栽培され、自然の恩恵を感じられる清々しい香りとまろやかな果肉に満ち、つやや燦々と耀きながら熟した「完熟きんかん黄金丸」を手作業で収穫する。
5感を鍛える森散歩と美人の湯でリトリート -たか森カフェ謹製・おむすび弁当付 ~交流拠点からスタートする1日リトリートプラン~
「たからべ森の学校」を拠点に、地元食材を使った「たか森カフェ謹製・おむすび弁当」を持って森散歩を行う。リノベーション前の旧中学校をリタイヤした理科の先生などが森の案内人となり、楽しい森の歩き方をレクチャーする。
やわらかな屋久島の香りづくりと「酵素玄米」でつくるお弁当を味わうウェルネス体験 ~循環するものづくりと屋久島の自然を生かした発酵食に出会う~
世界自然遺産の島・屋久島で、樹齢千年を超える天然林の屋久杉ではなく、人の手で植えられた「地杉」と呼ばれる人工林の杉から精油を抽出することで、次世代に続く豊かな森づくりの一助に取り組まれている「やわらか香」。単なるアロマづくりではなく、屋久島の芳香植物を歩きながら観察したり、採取し、屋久島ならではの自然の豊かさを感じることができる旅を提供する。
奄美大島の伝統工芸「泥染め」リボーン ~お気に入りのモノをもう一度。奄美の泥染めで新たな命を吹き込む。~
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