Airbnb、キャンセル受けたホストに補償 コロナウイルス感染拡大で
2020年4月3日(金) 配信
Airbnb(エアビーアンドビー)は3月30日(月)、新型コロナウイルスの感染拡大を理由に予約をキャンセルされたホストに受け取れる予定だった金額の25%を4月から支払う考えを示した。
対象は3月14日(火)~5月31日(日)までにチェックインする予定だった予約。総額2億5000千㌦(日本円で約270億円、4月3日時点)を用意した。3月14日以前に予約したゲストには通常の払い戻しのほか、支払額に相当する同社の旅行クーポンを受け取れるようにした。
1000万㌦(日本円で10億8000万円、4月3日時点)のスーパーホスト基金も設置。自宅を民泊物件として掲載・受け入れを行うことで、家賃や住宅ローンの支払いに充てているスーパーホストと、受入収入が主な収入源で生活費の工面に苦労している長期の体験ホスト向けに設けた。4月からは最大5000㌦(日本円で約54万円、同)の返済の必要がある補助金を申請できるようにする。
同基金は、同社社員の約1億円のほか、共同創業者のブラウアン・チェスキーCEO兼コミュニティ担当最高責任者などによる約9億円の寄付金で構成される。
追加の支援も計画している。ゲストが過去に宿泊した民泊物件のホストに対して、経済的な支援を行える仕組みを構築する。寄付金と併せて手紙を送ることができる取り組みも計画。詳細は4月に発表する。Airbnbにはゲストから経済的支援の申し出が数えきれないほど届いているという。「困難な時期であるからこそ、『ささやかな温かい気持ち』が現在の状況を乗り越える大きな力になると信じている」(同社)とコメントした。