アパ、新たな5カ年計画へ 効率化、人材、省エネなど
2020年4月3日(金) 配信
アパグループ(元谷外志雄代表、東京都・赤坂)は、次期中期5カ年計画「SUMMIT 5-Ⅲ(第3次頂上戦略)」を4月1日(水)からスタートした。
2015年4月から始まった前計画の「SUMMIT 5-Ⅱ」では、提携ホテルを含むネットワーク客室数の目標を10万室と設定し、今年3月30日(月)時点で10万756室と達成。昨年11月期の連結決算では、売上高1372億円と過去最高の売上高を更新した。経常利益は335億円と、3年連続で300億円を超えた。
□数値目標
同計画の目標数値は、ホテル部門でアパホテルブランド(直営・FC)客室数を10万室、アパホテルネットワーク(パートナーホテル含む)客室数を15万室、25年度のホテル部門売上高を1800億円などと定める。住宅部門では、売上高200億円、マンション管理戸数3万戸、賃貸事業での自社保証物件入居率95%など具体的な数値目標を掲げている。
□具体的な施策
この施策によって、新規開発や既存ホテルとパートナーホテルの加盟強化などで、客室数やネットワークの拡大を目指す。自動チェックイン機やエクスプレスチェックアウトボックスの設置拡大と機能向上や、スマートホテル構想の実現化など、オペレーションの効率化もはかる。
そのほかに、本部集約型に即した組織改編を行い、女性社員の管理職と役席者への積極的な登用を含めた、多様な人材の活用にも取り組む。
環境面については省エネ化の推進や、環境負荷の観点からアメニティを見直すなど、積極的な配慮をする見通し。
ホテル&マンションを核とした総合都市開発事業も、今後展開していく予定だ。