WBFホテル&リゾーツ倒産 負債は160億円に 新型コロナ関連倒産では過去最大
2020年4月27日(月) 配信
WBFホテル&リゾーツ(近藤康生社長、大阪市北区、資本金600万円)は4月27日(月)、大阪地裁に民事再生法の適用を申請し、監督命令を受けた。東京商工リサーチによると、負債総額は債権者575人に対して約160億円。新型コロナウイルス流行の影響を受けての倒産では、過去最大の規模となる。
同社は、関西の中堅旅行業者であるホワイト・ベアーファミリー(観光庁長官第1種登録1383号、同所)のグループ会社として設立。ホテル・リゾートの運営受託、ホテル・リゾート・フィットネスの運営事業を担当し、積極的にグループ企業と連携したことにより、2019年3月期の売上高は47億8428万円を計上した。
今年に入り、新型コロナ感染症流行拡大を受けて出国制限や、外出自粛などが呼び掛けられ、2月以降の宿泊キャンセルが相次いだ。ホテル開設などを銀行借入に頼り金利負担も大きく、「現在の事業を支えきれない」と判断し、今回の措置となった。
民事再生法の適用は同社のみ。他グループ会社やホテルは現在も営業を続ける。複数の企業から再建支援の表明を受けており、スポンサー企業を選定することを予定している。